長年のハードウェア・エミュレーション技術が詰め込まれたバスコンプの決定版!Softube【Bus Processor】レビュー

数々のハードウェアの公式エミュレートを手がけてきたSoftubeが、満を辞してと言っていいでしょう、オリジナルのバス・コンプレッサー・プラグインBus Processor】をリリースしました!

特定のハードウェアを再現したものではなく(一応ベースになったものはあるみたいだけど)現代のニーズに合わせて作られたSoftubeオリジナルの製品となっております。

信頼のSoftubeクオリティ幅広い仕事をカバーできる機能が魅力の、バスコンプの決定版とも言えるプラグインです。

Bus Processor の特徴と機能紹介

モジュール別紹介

Bus Processerはコンプレッサーサチュレーター空間系(ステレオ幅とか)の3つのセクションからできています。

各セクションはそれぞれオン/オフできますので、比べたり単独で使用したりも簡単にできます。

Compressor

中央部分がメインとなるコンプレッサーで、その左側にはサイドチェインを備えています。

80年代の大型コンソールのバスコンプレッサーを参考にしたみたいですが、程よいアナログ感でトラックをうまくまとめ上げつつも、しっかりと奥行きまで感じられるモダンなタイプの印象を受けました。

リリースにはオートモードDAWテンポシンク(8分とか16分とかリズムに合わせてリリースできるやつ)を備えています。

各パラメーターは無段階で調節できますが、アタックやレシオなどはプリントされている数字をクリックして値を切り替えることもできます。ハードウェアっぽい操作もできて地味に便利です。

サイドチェインはローカットとチルトフィルターの組み合わせで調節する感じです。
一見不便に思われるかもしれませんが、コンプに突っ込む音源を加工するというよりコンプの挙動を直感的に操作してる感覚でいじれるため意外と使いやすいです。

ステレオリンクもデュアル・モノと無段階で調節できるタイプで、これも個人的にポイント高いです。

Saturator

右側はサチュレーターになります。

テープ系のサチュレーションを基本に、ハーモニックエンハンスメントとトーンエンハンスメント、チルトフィルターでさらに歪みのキャラクターバリエーションを広げることができます。

ちなみに、サチュレーターはコンプの前段に持っていくこともできます。

Spatial

下がSpatialセクションで、AIR(高音域の追加)、Stereo Width(サイドのゲイン)、Mono Bass(設定した周波数以下をモノラルに)のコントロールができます。

マスターバスはもちろん、ドラムバスで使う時なども活躍します。

プリセット

プリセットは用途別に用意されている感じです。

マスターバス以外で使用しても効果的に機能しますよ。

CPU

さて、マスター以外でも使うとなってくると気になるのがCPU負荷ですね。

私もよくマスターで使っているBrainworxbx_townhouse Buss Compressor】がこれくらい。

どちらかというとドラムバスで使うことが多いPulsar1178】でこれくらい。

に比べるとBus Processorはちょっと(?)負荷が高いですかね。

問題になるほどではありませんが、マシンのスペック次第では少し気になるところかも?

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

といったかんじで、これ1台で曲のクオリティをグッと上げれくれるバスコンプですね。

バスコンプとして求められる役割を完璧にこなしつつ、それ以上のことまでやってくれちゃう優れものです。

ただ、柔軟に色々できるものは使いこなす知識とテクもそれなりに必要になってきますので、ちょっと初心者向けではないかもしれません。(最初から長く使える良いやつ買っちゃうぞって方にはオススメです)

ぶっちゃけ挿すだけでなんかいい感じになる系ではありませんが、ちょっといじれる人ならガッツリその恩恵にあずかれると思いますので、ぜひ試してみてくださいね!

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