プラグインのスペシャリストたちによる新しいデベロッパーExcite Audioの記念すべき第1号プラグイン、それが今回紹介させていただくLifeline Expanseです!
これ1台でトラックをいい感じに処理できちゃうよ系のマルチ・エフェクト・プラグインなわけですが、プラグインとオーディオを知り尽くしたチームがメーカーのローンチに持ってきたプラグインだけあって、細部まで考え抜かれた本気の仕上がりになっております。
では、各モジュールをざっと見ていって見ましょう。
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
機能紹介と使い方
全モジュール共通の操作

Lifeline Expanseはこのように5つのエフェクト・モジュールで構成されており、各モジュールはドラッグで自由に入れ替えることができます。
また、それぞれのモジュールの上にはオンオフスイッチとゲインコントロールが付いていますので、使用するモジュールのみを好きな順番で使えますし、ボリュームの管理なども簡単です。

モジュールは左から右に信号が流れていきますが、最後はこちらのグローバルコントロールがあります。
通常のイン/アウトコントロールと、その下にハイパス、ローパスフィルター、ミックスノブ、一番下は右からバイパスボタン、リミッター、ドライブしすぎて耳障りな周波数が出ちゃった時に押すといい感じにリダクションしてくれるボタンが並んでいます。

全てのモジュールにトーンコントロール(めっちゃ効きがいい)とミックスノブが付いていますので、音色やかけ具合を調節できます。
また、その下にはさらに細かくいじりたい時用のAdvanced Pageへの切り替えスイッチがあります。

Advanced Pageの共通コントロールとして、それぞれのモジュールにEffect AmountとGain Amountを3バンドで調節できる機能が付いています。(横ドラッグで帯域を変更、縦ドラッグでAmount量を調節)
RE-AMP
スピーカー・シミュレーター。


- Cabinet・・・エレキギター・キャビネット・シミュレーター
- Monitors・・・ハイクオリティなスタジオモニター
- Vintage・・・8トラックレコーダー&リボンマイクをIRで
- Device・・・ラジオ、ゲームボーイ、ラップトップなど
スピーカーは2タイプから選択(オンオフも)可能で、マイクは近接とルームを混ぜることができます。(Closeで音色、Roomでアンビエンスを調節して、あとはいい感じのバランスを探すといいでしょう。)
キャビネットシミュレーターとしてベースやギターにかけるもよし、トラックにうっすらヴィンテージ感をプラスしたり、ラジオボイスにしたり、色々できますね。
DIRT
クラシックなサチュレーション・モジュール


- Tape・・・クラシックなテープ・サチュレーション
- Fuzz・・・ノイジーなファズペダル・エフェクト
- Rectify・・・アグレッシブなオクターブ・ハーモニクス
- Tube・・・クラシックなチューブ・ディストーション
みんな大好き真空管サチュレーションを含むアルゴリズム。
ファズで攻撃的なサウンドを作ってもいいし、テープやチューブのウォームなサチュレーションをうっすらかけてサウンドを太くしたりするのもいいですね。
FORMANT
DIRTよりアグレッシブな効果が欲しい時はこれ


- Degrade・・・ビット・デプスを減少させる(デジタルディストーション)
- Resample・・・サンプルレートを減少させる(デジタルディストーションとはまたちょっと違った感じ)
- Flatten・・・ゲートとビットクラッシャーのコンボ
- Washed・・・アンダーウォーター・ディストーション(音質悪いMP3風)
ぶっ壊れサウンドにしてもいいし、DIRTやRE-AMPあたりと組み合わせてローファイなサウンドにしてHIPHOPなミックスに使っても面白いと思います。
WIDTH
ステレオフィールドのコントロールからコーラス風サウンドまで。


- Haas・・・オーディオを複製してLRに分け、片方にディレイ(最大30ms)
- Mid/Side・・・Mid減らしてSideブースト
- Detune・・・コーラス風
- Mono・・・ベースやキックなどのステレオを狭めたい時はこちら
3バンドコントロールがあるのでループの低域だけモノラル にしたり、Mid/Sideでステレオ広げつつもBass Monoノブで低域だけパスしたりできます。
さりげなく位相相関メーターが付いているのもポイント高いです。
SPACE
リバーブです。


- Plate・・・クラシックなプレートリバーブ
- Spring・・・ギターアンプスタイル
- Slap・・・短いシングルリピートのスラップバック・ディレイ
- Hall・・・Roomリバーブ
スラップバックでロカビリーな感じにしたり、スプリングでサーフサウンドやローファイな音と組み合わせてダブっぽい感じにすることもできます。
3バンドをうまく使えばドラムループのスネアにだけリバーブかけたりなんてこともできちゃいます。
参考動画
まとめ
こういったマルチエフェクトチェーンの中には「一通りそろっているけど肝心なところができない」ものや「そこそこなエフェクトの寄せ集め」だったりするものもあったり(ざっと体験するにはそういうのもいいけど)しますが、Lifeline Expanseの各モジュールは非常にハイクオリティかつ有機的に機能するように考えられています。
実際のトラック処理のワークフローに基づいて設計されているであろう細かい配慮が随所に見られますので、単なるお得なセット販売品とは一線を画したマルチ・エフェクト・モジュールと言えると思います。
ジャンルを問わず幅広く使える柔軟性のあるプラグインですので、トラック処理やエフェクト処理の時短や新たなインスピレーションを得る手助けになってくれるでしょう!
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ライト版はアドバンスモードが使えなかったりするので、値段差を考えるとフルバージョンを選んだ方がお得だと思います。
が、負荷がフルよりも軽いならLiteもありかも。

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