繊細な質感も表現できる高品質なテープ・マシン・プラグイン！Softube【Tape】レビュー

数々のハードウェアの公式エミュレートを手がけているSoftubeが本気で作ったテープ・マシン・プラグイン【Tape】の紹介です！

テープ系のプラグインは各社１台は出しているんじゃないかというくらい多いですが、それぞれ考え方、方向性が違いますのでなかなか迷うところですよね。

今回紹介するTapeは、分かりやすくヴィンテージ感やローファイ感が出る系ではなく、高い音質で繊細な表現をするのが得意なプラグインです。

微細なサチュレーションの追加や質感のコントロール、マスターバスのまとめ役など、ジャンル問わず楽曲のクオリティを上げてくれる１台となっております。

参考

DTM用語集（11/1更新）

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Tape の特徴と機能紹介

各コントロール

VUメーターはインプットレベルとTHD（Total Harmonic Distortion ディストーションの適用量）に切り替えられます。

THDは繊細な歪みを扱う時に便利です。

メインパネル

テープマシンのタイプは３つから選べます。

• TYPE A・・・６０年代生まれの有名なスイス製テープ・マシンをエミュレート
• TYPE B・・・トランス・ベースのマシンからインスパイア
• TYPE C・・・独特なヴィンテージ感を持ったイギリス製テープマシンからインスパイア

適用量はAmountで調節できます。（インプットレベルも影響します）

テープスピードは右に回すほど速く、左に回すほど遅くなります。

ウォームなローファイ感を出したい時は左に、品質重視なら右って感じです。

追加パネル

Dry/Wetやインプット、アウトプットレベルのコントロールは右端をクリックすると出てくる追加パネルでできます。

• Speed Stability・・・音の揺らぎを加えます。
• High-Frequency Trim・・・高域のブースト／カット。
• Crosstalk・・・ステレオ間のクロストーク。Studio Oneだとチャンネル間のクロストークに使えます。
• Noise・・・テープのノイズを加えます。（テープスピードによって変化）
• Run/Stop・・・テープストップ・エフェクト。

インプットとアウトプットレベルは別のパネルでも調節できます。

CPU

さて、高い品質を誇るSoftubeはCPU負荷もそれだけ食います。

Tapeの負荷はこれくらい。

バストラックかマスターバスで使用することがほとんどだと思いますので、この程度でしたら問題ないでしょう。

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

３台のテープマシンを元にした３つのモードと、揺らぎやノイズ、テープストップといったテープ系でお馴染みの機能もしっかりと搭載しております。

しかし、特筆すべきはやはりそのクオリティの高さで、暖かみやまとまりを出しつつも音の広がりや分離を損なわないのはさすがです。

大音量にしても崩れないバランスの良さもマスターバスにオススメできる一因です。

一方で、分かりやすいローファイ・エフェクトを期待するとちょっと物足りなく感じるかもしれませんね。

というわけで、ぜひ試してみてくださいね！

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今月のラインナップ（〜４／３０）

• Audified・・・U78 Saturator（サチュレーター）
• Excite Audio・・・Vision 4X Lite（アナライザー）