メロトロンのサウンドと質感をもとにしたLo-Fi・テープ・エフェクト・プラグイン!Auturia【Tape MELLO-FI】レビュー

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数々のヴィンテージ・シンセとエフェクトのエミュレート・プラグインを世に送り出し、いずれも高い評価を得ているフランスのデベロッパーArturia

そんなArturiaのエフェクト・プラグインから、メロトロン由来のテープの質感でローファイなサウンドを演出してくれるプラグイン【Tape MELLO-FI】を紹介します!

サチュレーションノイズピッチの揺れに加え、定番のテープストップも備えています。

小難しい操作やパラメーターもなく、ちょっぴりリッチなローファイ・サウンドが簡単に作れちゃいますよ!

Tape MELLO-FI の特徴と機能紹介

メロトロン

メロトロンは、あらかじめテープに録音された音源がキーを押すと再生される仕組みになっていて、サンプラーの元祖とも言われている楽器です。

当時はストリングス、フルート、ブラスあたりをコンパクトに使える楽器として活躍しましたが、今ではその独特のサウンドと質感により楽器の代用ではなくメロトロンの音として人気があります。個人的にはプログレの代名詞的な存在です。

Tape MELLO-FIは、同社のメロトロンを再現したインストゥルメント Mellotron V をベースにしているみたいですね。

ストリングスやフルートをはじめ色々な楽器をTape MELLO-FIに通してメロトロン風にするという遊びも面白いですよ!

プリアンプ

VUメーターがいい感じのプリアンプ部です。
クリッピングもわかりやすいですね。

  • DRIVE・・・ブーストをオンにするとけっこう激しく歪みます。オートゲインである程度ゲインをキープしてくれるのも便利。
  • TONE・・・スイッチでバイパスできます。オンにすると高域、低域ともに狭まるので、マスターよりもトラックでの使用に向いているかも。
  • NOISE・・・テープならではのヒスノイズを加えます。テープを使っていたときはなくなって欲しかったものを数十年後にあえて加えることになろうとは。

2ミックスにウォームなサチュレーションを加えたり、トラックをファットでブーミーな感じにしたりできます。

テープ

ノイズやピッチの揺れなどを加えるセクションです。

  • FLUTTER・・・ピッチの細かい揺れを加えます。
  • WOW・・・こちらもピッチの揺れ系ですが、より周期の遅いやつ。
  • WEAR・・・テープの劣化した感じを出します。
  • MECHANICS・・・機械の動作音のノイズを加えます。

うっすら汚してサウンドを落ち着けるような使い方もいいですし、ガッタガタのテープサウンドも作れますよ。

その他機能

一番右側にはバイパススイッチアウトプットゲインに加え、ハイパス/ローパス・フィルターも付いています。

その横のホイールとプレイボタンはテープストップのエフェクトになります。

ストップするまでにかかる時間と復帰の仕方を調節することができます。

フィルターとテープストップを使ってトランジション・エフェクトとして使用するのもアリですね。

あと、目立たないところにStereo Widthボタンもあります。
こちらはステレオ幅を広げるエフェクトですが、WowとFlutterを使っているのでコーラスっぽい広がり方をしてけっこう使えますよ。

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

同じテープでもレコーダーではなくメロトロンをベースにしているというのが面白いところですね。

テープやLo-Fi系のプラグインは流行りなのか色々なメーカーが出していますが、Tape MELLO-FIはどことなくリッチなサウンドが特徴だと思います。

「ローファイ感は出したいんだけど、チープで奥まってしまうのはやだな」という方にオススメです!

また、個別のトラックやバストラックでエフェクティブな使い方をするのもいいと思います。

ぜひ、お試しください!

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