パッと見で「あ、deniseだな」と分かる個性的なGUIに斬新な技術が詰め込まれたプラグインで高い評価を得ているデベロッパーdeniseのテープサチュレーション【Bad Tape 2】を紹介します!
ノイズや巻き戻し、ストップといったテープ的な機能に加え、EQのような使用感の独自の機能プッシュプルグラフによる柔軟な音作りなどが特徴のプラグインです。
LoFiな味付けからオートメーションやサイドチェインを使った大胆なアレンジまで色々使えますよ!
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目次
Bad Tape 2の特徴と機能紹介
プッシュプル・グラフ
まず、なんといっても特徴的なのがこちらのプッシュプル・グラフという機能。
Pultec EQインスパイアの技術らしく、同社のサチュレーション系プラグイン【God Mode】で初採用されて以来【Dragon Fire】や【Bite Harder】など他のプラグインにも搭載され、すっかりdeniseの顔的な技術の一つになっていますね。

上の画像は中高域をがっつり突っ込んでいるように見えますが、実際はプルで戻してMIXも半分ですので中高域にうっすらサチュレーションとレゾネーター(響かせている)がかかっている感じです。
音作りをしているときに、「プッシュ(もしくはカット)したいんだけど単純に大きく(小さく)なるのはなんか違う」のようなケースを上手にコントロールできるのがこのプッシュプル・グラフ機能の良いところですね。

マルチエフェクト
プラグインのジャンルはテープサチュレーションやテープシミュレーターな感じになると思いますが、「テープサウンドを作る」というコンセプトではなく、XLNの【RC-20 Retro Color】のようなレトロ系マルチエフェクト・プラグインに近いですね。

主なエフェクトはHarm、Hiss、Squealといったノイズ系とWow、Shakeのゆらし系にMagnetを加えた定番ものから、DoublerやPhaserまで付いています。

ダブラーはオンオフのみですが、めっちゃ良い味でかかりますよ〜
また、専用のコントロールを持っているエフェクトもあります。
こちらはプッシュプル・グラフと連動(グラフのポイントの色と下のパラメーターの色が対応)していますので、かなり自由に響きをコントロールすることができます。

はい、フェイザーですね。

フィードバックを最大または最小にするとアイコン通りの音になりますよ〜

巻き戻しやテープストップなども細かく調整できます。
デチューンは押している時だけ効果が有効になるタイプですので、基本オートメーションかサイドチェインでコントロールすることになります。


サイドチェインでエフェクトやダッキング代わりに使うのも面白いです。
サイドチェイン
デチューンだけは別ページになりますが、それ以外のエフェクトのサイドチェインは下の画像のように一箇所で全てコントロールできるようになっています。

サイドチェイン入力に合わせてパラメーターを上げたい時はプラス、下げたい時はマイナスに動かせばOK。
複数のエフェクトを組み合わせて動かせばかなり複雑な効果を組めますね。
参考動画
まとめ
トラックやバスにLoFiなカラーをプラスするもよし、ピンポイントでボーカルにかけたりトランジションでエフェクティブに使うもよし、またシンセにちょっぴり味付けするのにもオススメですよ。
もちろんプッシュプル・グラフまわりの機能だけでもかなり使えるプラグインです。
個人的には、色々と新しい使い方を開拓したくなるサイドチェインが気に入りました!
ミックスでもアレンジでも「なんか一味足りないな」というときにパッと手にとれるエフェクトだと思いますので、ぜひ試してみてください!
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