有名なヴィンテージ・アナログ・コンプがぎっしりつまったコスパ最強プラグイン!MeldaProduction【MTurboComp】レビュー

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ヴィンテージ・コンプレッサーってなんかいいですよね。
トラックにインサートするだけでなんかしてくれそうな雰囲気があります。

そんなヴィンテージコンプを取っ替え引っ替えしてみたいものですが、ハードウェアはハードル高すぎるしプラグインもそろえるのはなかなか大変だったりしますよね。

そこでオススメしたいのが、有名どころのコンプレッサーはだいたい網羅しているMeldaProductionの【MTurboComp】です。

もちろん、これがあるからといって「公式エミュレーションはもういらないよね」とはなりませんが、それでも超使えるコンプですので是非見ていってください!

MTurboCompとMTurboCompLEの違い

MTurboCompは普通のやつとLE版の2つがありまして、値段は倍ぐらい違います。

大きな違いは、普通版にはマルチバンド・コンプレッサーがついてくることと、自分でオリジナルのコンプを設計できるモードがあること。

この2つの機能がいるかいらないか、というところになってきますが、正直コンプを作るなんていう沼に踏み入るのは怖いし、マルチバンドコンプだったら他の使うかなってところですので、「ヴィンテージコンプを取っ替え引っ替えしたい」だけ普通の人はLEの方で十分です。

通常はLEというと機能制限版的なイメージがあるかと思いますが、これに関してはMTurboCompLEの方が普通版MTurboCompの方がモンスター版だと思った方がいいと思います。

MTurboCompの特徴と機能紹介

収録されているコンプのリスト

  • MSL E → Solid State Logic
  • Meldy Road 124 → Abbey Road RS124
  • Meldley VariMeld → Manley  Variable Mu Limiter Compressor
  • Meve → Neve
  • mComp → ?
  • Meldei 1176 → Urei(Universal Audio)1176
  • DBMeld 160 → DBX 160
  • MPI-2500 → API 2500
  • MSL Bus → Solid State Logic
  • Fairmeld → Fairchild
  • MStressor → Empirical Labs EL8 Distressor
  • MA2A → Teletronix LA-2A
  • Melds M1 → Waves L1

ついでにCombinator、Compressor、Expander、Gate、Meldei Multiなんていうのも入っています。

詰め込めるだけ詰める、それがMeldaスタイル。

マシンラーニング

通常の実機エミュレートは回路やテスト信号なんかを分析して「あーでもないこーでもない」やるのでかなり時間がかかります。
ハードウェアをエミュレートしたプラグインの説明のところに「開発期間○年をかけた〜」なんてのを見たことある人もいるのではないでしょうか?

それなのに、なぜこれだけのハードウェアを詰め込めたかというと、

  1. なんでも出来ちゃう用途の広いダイナミック・プロセッサーを作る
  2. コンピューターにレジェンド・ハードウェアたちを解析してもらう
  3. 解析結果をもとにコンピューターに設定してもらう

というプロセスで作られているからです。

それで、これだけのプロセッサーが入っているにもかかわらず値段を抑えることが出来ているわけですね。

GUI

Meldaのユーザーインターフェースは以前から賛否両論ありまして(ほとんど否かも)、TurboCompもどのコンプを選んでもこんな感じの味気ないものでした。

「1台1台違うよりも同じの方が使いやすいんじゃない?」という親切心からみたいですが、見た目でもテンション上げたいユーザーからは不評。(個人的には嫌いじゃなかった)

そこで2021年に大幅に見た目を改善して元になったハードウェアの雰囲気を感じられるものになりました。

ワークフロー

Meldaのプラグインは徹底的に効率化されたワークフローが特徴で、素早く音を決めるための工夫が随所にあります。

出力レベルの変化を抑えつつ圧縮量をコントロールできるCompression、ヴィンテージ感を調節できるSaturation、パラレルコンプレッションなどに使えるDry\Wet

サイドチェーン入力サイドチェーンフィルター(ローパス、ハイパス、ピーク)も全てのコンプで使えます。

同じ設定で別のコンプに変えて音の変化を比べてみたい時に好きなノブをロックできる機能もあります。

さらに、よくAとBで設定を比べる機能がありますが、MeldaはA〜Hまでいけます。

他にもオートゲインリミッターMid/Sideなどの機能が付いていていますので、ヴィンテージ・ハードウェアをかなり自由に取り回すことが可能です。

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

見た目や挙動など、より実機らしさが欲しい場合は公式のエミュレート・プラグインの方がいいと思います。

一方で、トラックを効率よく処理できるヴィンテージ風のコンプレッサーが欲しい方にはめちゃくちゃオススメです。

特徴の違うコンプがこれだけ入ってますので大体どれかは合うことが多いです。(私も「とりあえずビール」感覚で挿しております)

ぜひ試してみてください!

同じヴィンテージ詰め合わせ系のMelda Production【MTurboEQ】とそろえればバッチリです。

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