初期のデジタル・プレートをベースにしたクセつよ系リバーブ・プラグイン！Softube【Wasted Space】レビュー

数々のハードウェアの公式エミュレートを手がけているSoftubeのプレート・リバーブ・プラグイン【Wasted Space】のレビューです！

プレート・リバーブと言っても今時のクリーンなやつではなく、デジタルノイズを意図的に使っていけるクセつよなリバーブとなっております。

ドライブやノイズなど、昨日の敵は今日の友なエフェクトが音楽ではよくありますよね。そういうやつです（？）

自然な空間表現を目指して進化してきたリバーブ界ですが、昔の不完全なやつもこれはこれで良い味だしてるよね的な発想ですね。

今となってはだいぶ尖ったサウンドになるかもしれませんが、エフェクティブに使う以外にも人工的な世界観や、ローファイなジャンルなどけっこう使える場面はありますよ。

参考

DTM用語集（11/1更新）

サンレコ 〜音楽制作と音響のすべてを届けるメディア

Wasted Space の特徴と機能紹介

パラメーター紹介

基本的なパラメーターは普通ですが、ローパスではなくハイパス・フィルターが付いているのがポイントです。

• Predelay・・・普通にプリディレイ。
• Time・・・0〜4.5s。
• High Pass・・・ハイパス・フィルター。オフにもできます。
• Dry/Wet・・・普通にミックス。

で、目玉の機能が真ん中にある AD/DA Conversion です。

ざっくりいうと、サンプルレートの設定でアーティファクトを発生させ、（12, 24, 48 dB/オクターブとOFF）フィルターの設定でアーティファクトをどれだけ除去するかを調節する感じです。

フィルターをオフにするとアーティファクトは完全に放置になりますので、その状態でサンプルレートを落とすとかなり攻撃的なサウンドになります。

48dBのフィルターでサンプルレートを落とすと高域が削られたローファイなサウンドに。

そんな感じで高域をコントロールできるのでアウトプット・セクションはハイパスだけなわけですね。

ちなみに、インプットとアウトプットのレベルは追加パネルの方で調整できます。

CPU

さて、Softube、リバーブときたら気になるのがCPU負荷です。

が、そこまでではありませんのでご安心ください。

まあ、このコンセプトでバカ高かったらちょっと怒りますよね。

参考動画

メーカーによる紹介動画

テキトーなループにかけてみた（デモ動画）

まとめ

使ってみるまでは、限られた場面でしか使えないような尖ったやつなのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。

もちろん、めっちゃノイジーにも使えますが、昔ならではいかにもデジタル・リバーブがかけられるのも意外と利点かもしれません。

やはりサンプルレートを変化（2400 ～ 24000 Hzの間）させられるのとフィルターの設定を変えられるのが効いていますね。

単なる飛び道具で終わらない使えるリバーブに仕上がっていますので、ぜひ試してみてください！

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