シンプルでかっこいいGUIと高い効果が魅力のプラグインをリリースしているカナダのデベロッパー Black Salt Audio の【Oxygen】を紹介いたします。
【Oxygen】は高い周波数部分をコントロールするプラグインで、スムーズで広がりのあるトップエンド(Air的な)を作ったり、楽器のプレゼンスを高めたりといったコントロールが簡単な操作でできるプラグインです。
Slate Digitalの【Fresh Air】(無料!)のもっとすげーやつみたいな感じだと思ってOKです!
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
Oxygen の特徴と機能紹介
OxygenはシングルウィンドウのシンプルなGUIながら、中身はイコライジング、コンプレッション、テープ・サチュレーション、ステレオ・エンハンスメントの合わせ技となっており、いずれもトップエンドをいい感じにすることに特化した調整がされています。
つまり、EQやマルチバンドコンプ、サチュレーター、M/S系プラグインなどの複数のエフェクトに知識と経験をプラスして実現していたものを、数個のスイッチといくつかのノブの操作でできちゃうという優れものです。
もちろん、そういうテクがある人が使えばOxygenの能力もさらに引き出されますし、時短にもオススメです。
クロスオーバー・フィルター

Oxygenの効果を適用する帯域を選べます。
- AIR・・・めっちゃ高域。いわゆるAIR感とか言われているやつ。
- PRESENCE・・・高域。ボーカルや楽器を存在感を立たせたい時とか。
- BITE・・・バイト感とか言われるやつ。ベースとかキックとかを際立たせたい時とか。
コンプレッサー

重さとアタックを加えるPUNCHとウォームなSMOOTHという2つのモードから選択し、CONTROLで圧縮率を調整します。

ちょっとパンチが欲しいな〜って時にも良いし、高音域を上げたいけどちょっと耳に痛い感じになっちゃう時の調整にも使えます。
テープ・サチュレーション&WIDTH

高音にいい感じの倍音などを加えてブーストしてくれるSATURATIONと、サイドを自然にブーストして広がりを作れるWIDTHコントロール。

トラックの処理でも活躍するサチュレーションと、Widthはバスやマスタリングに有効です!
Oxygenノブ

真ん中にあるビッグ・ノブは処理されたハイエンドのブレンド具合、DRY /WETコントロールのようなものです。
コンプやサチュレーションを深めにかけてちょっぴりブレンドしたり、逆にガッツリブレンドしてうっすら処理したり、ソースや欲しい効果に応じて細かい調整ができます。
参考動画
各トラックにかけるパターンと2ミックスにかけるパターンの両方の使い方を試してみましたが、どちらもいい感じです!
まとめ
このように、複数のエフェクトを駆使しなくても簡潔な操作でイメージ通りのトップエンドに持っていけるので、ミックスでもマスタリングでも活躍してくれる超おすすめプラグインです!
トップエンドがいい感じに処理できているとミックス全体のクオリティがグッと上がりますので、よく分からない方は2ミックスやマスターバスにAIRモードでかけるだけでもかなり違いますよ。
もちろん、使いこなせる方はトラックへのインサートも含め随所で活用できるプラグインです。
ぜひお試しください!
簡単操作でステレオイメージや周波数の拡張ができるUnited Plugins【Expanse 3D】(レビューブログはこちら)あたりと組み合わせて使うのも効果的でおすすめです!(上記のデモ動画でも使ってます)