「Sound Designer’s Dream Come True」のコピーは伊達じゃなかった!Kiloheartsのセミモジュラー・シンセ【Phase Plant】使い方&レビュー

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今回はスウェーデンのプラグイン・デベロッパー Kiloheartsセミモジュラー・シンセサイザーPhase Plant】を紹介いたします。

「Sound Designer’s Dream Come True」という自信満々のコピーとカッコいいGUIで以前から気になっていたシンセではありますが、想像以上でした!

正直使ってみるまでは「ピンポイントで使える必殺シンセになればいいかな〜」と思っていましたが、ちょっと触ってみただけでメインシンセの一角にギュンと昇格しました。

そんな【Phase Plant】の魅力を語っていきたいと思います!

Phase Plant の特徴と機能紹介

まずプラグインを開いてパッと違うところは、大体のソフトシンセが何かしらのプリセットの音がロードされた状態から始まるのに対し、Phase Plantのデフォルトはまっさらなブランクページであることです。

それだけサウンド・デザインにこだわりを持って作られているということなのでしょう。

見た目はちょっと難しそうな感じがするかもしれませんが、使ってみるとかなり直感的にジェネレーターやフィルターをポンポンロードしてモジュレーションやエフェクトをサクサクルーティングしていけますので、音作りはめちゃくちゃやりやすいです。

プリセットもかなりカッコいいサウンドがそろっていますが、こんな音が欲しいな〜って時にプリセット漁るより作っちゃた方が早いんじゃね?っていうくらい1からの音作りがやりやすいし楽しいです!

ジェネレーター

音作りのスタートは左上のエリアにジェネレーターをロードするところからになります。

ロードするとエンベロープやPanなどが付いたOutモジュールもついでにロードされますが、こちらを通ってエフェクト・レーン、もしくはマスターに送られ音が出るという流れになります。

その間にディストーションやフィルターを入れたり、グループでまとめたり、右側の矢印のルーティングを変えたり、かなり自由に組むことができます。

限界にチャレンジ!

ちなみにモジュールは最大32個まで追加できるみたいですので、マシンスペックに自信がある方はぜひ限界にチャレンジしてみてください。

用意されているジェネレーターのタイプは次の4つです。

Analog

アナログオシレーターです。

シンプルに良い音します!

FMシンセシス

Phase Plantはオシレーター同士も自由にルーティングできるので、オシレーターでもう1つのオシレーターを変調させるFMシンセシスによる音作りも可能です。

詳しいやり方はこちらの動画を参考にしてみてください。

Noise

こちらはカラーノイズステップキートラックノイズスムースキートラックノイズの3つから選択できるノイズジェネレーター

パーカッシブなサウンドから、大迫力の爆発音や雷みたいなサウンドもサクッと作れちゃいます。

ステレオが付いているのが何気に嬉しいですね。

Sampler

本格的なサンプル・プレイヤー

豊富なサンプル・ライブラリーも付属しますが、下の動画のように自分で録音した素材をサンプラーとモジュラーシンセで加工するみたいなことがPhase Plantだけでできちゃいます!

Wavetable

こちらはウェーブテーブルです。

ユニゾンをオンにしてDetuneとSpreadで広げ、あとはFrameをモジュレーションでテキトーに動かせば素晴らしいパッドの出来上がり〜

付属のウェーブテーブルも充実していますし、本格的なウェーブテーブル・エディターもバッチリ付いています。

ルーティングのやり方

ルーティングもめっちゃ簡単です。

元の方のプラス(+)ボタンを押すとルーティング可能なパラメータにプラス(+)ボタンが表示されますので、お好きなルーティング先のプラスボタンをクリックしてドラッグで量を調節するだけでOK!

やっぱや〜めたな時はボタンをダブルクリックすると解除されます。

このやり方はモジュレーションを適用する時や、上のマクロノブにパラメーターを割り当てる場合も同じ操作になります。

エフェクト・レーン

右上部分がエフェクトのセクションになっていて、ここにエフェクトをロードして使います。

Essential Effects

Kiloheartsのラインナップに【Essential Effects】というフリーのエフェクトがたくさん入ったパックがありますので、Phase Plantを購入の際は是非合わせてダウンロードしておきましょう。(Phase Plant内だけでなく普通にDAWの方でもエフェクトとしてインサートして使えますよ!)

エフェクトのルーティング

エフェクトのレーンは3つ用意されています。

デフォルトでは、このようにジェネレーターのアウトはレーン1へ送られ、そこからレーン2→レーン3→マスターと流れていく感じになっています。

こちらは、オシレーター1はレーン1でディレイ、オシレーター2はレーン2でコーラスをそれぞれかけて、その後レーン3で合流して両方にリミッターがかかる感じになります。

こんな感じでエフェクト・レーンは直列にも並列にも使えますのでアイデア次第で色々面白いことができそうです。

モジュレーション

ジェネレーター、エフェクト、マクロ、あらゆるところにモジュレーションを適用することができます。

LFOは細かく書くこともできますのでアルペジェーターみたいなこともできちゃいます。

CPU

CPU負荷は、まあそれなりにって感じです。

プリセットの中にはこんなになっちゃうのもありますが、

普通に使えばこんなものです。

無茶なジェネレーター数やユニゾンをしなければそんなにひどいことにはなりませんが、かといってめっちゃ軽いとも言えないくらいでしょうか。(つまり普通?)

おまけ

ちなみに、右上の方にあるアイコンをクリックするとインベーダーゲームができますので探してみてください。

意外とむずい。

参考動画

メーカーによる紹介動画

デモ曲を作ってみた

インストゥルメントはリズムも含めて全トラックPhase Plantです!

サードパーティのエフェクトは最小限にしてあります。

まとめ

シンプルかつ自由な操作性と豊富な機能、さらに音作りがしやすい上に音も良いという、確かに夢のような万能シンセです!

音の傾向は基本的にはモダン系のサウンドですが、そこまで「俺が俺が感」はありませんので存在感はありつつも他の音源とも馴染みやすいサウンドだと思います。

ネットでSerumと比較されているのをいくつか見かけました。
正直EDMに限定するならSerumの方が音はマッチしやすいかもしれませんが、より幅広いジャンル(インダストリアル、エピック、ポストクラシカルなど)で使うことも考えるならPhase Plantかなと思います。

幻想的なパッドやファットなベースからライザーなどの効果音まで、とにかくサウンドデザインのワークフローが素晴らしいので、ぜひ体感してみてください!

もっとヴィンテージなシンセが好きな方は、リーズナブルなお値段で高品質なエミュレートものを量産しているデベロッパー Cherry Audio をチェックしてみてください!

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