意外といいぞ!PreSonus【Notion6】を本音レビュー

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楽譜作成ソフト群雄割拠の時代が到来しました。

世界的な定番Finaleを筆頭に、老舗のシベリウス、高精度な楽譜認識機能を搭載したカワイのスコアメーカ、Steinbergが満を持して出してきたドリコなど、もうどれ選べばいいの〜ってなっている人も多いのでは?

また、最近はクラウドベースのnoteflightや、美しい仕上がりのmusescoreなどのハイレベルなフリーソフトもあったりしますので、ますます迷ってしまうのではないでしょうか。

そんな中、日本では最も情報が少なさそうなpresonusの楽譜作成ソフトNotion6を導入しましたので、特徴とか使用感みたいなのを紹介したいと思います。
(ヤングギターの企画はあったみたいだけど)

これまでの使用ソフト

そんな私のノーテーションソフト歴ですが、finaleをかれこれ15年くらい使った後、musescoreを2年ほど使って今に至る感じです。(musescoreは今もたまに使います)


Notion6の特徴と使用感

浄書ソフトというより作曲ソフト

さて、そもそも数ある楽譜作成ソフトの中からなぜnotionをチョイスしたのかといいますと、とにかくサクサク書いていけそうだったからです。

最近は手書きを経由せずにいきなりソフトで作曲、なんてパターンも多いですよね。

そうなってくると、老舗のfinaleやシベリウスなどは基本的には浄書ソフトですので、ちょっと使いにくかったりするんですよね〜

何をやるにもワンクッションあるような感じといいますか、その辺はどこにウェイトを置くかなので仕方ないですが。

そこでnotionです。

ハッキリ言って浄書にはまったく向いていないし、ハードな現代音楽のような容赦ない楽譜も書けません。

そういったところにはあえてウェイトをおかずに、「サクッと作って(編曲して)ミュージシャンに渡す」といった使い方を想定しているようですので、非常に現場主義といいますか、ミュージシャン向けだなと感じました。

ショートカットでスピード感重視

音符の入力方法は、鍵盤によるステップorリアルタイム入力、さらには手書き入力もサポートしてますが、Notionに限って言えば断然マウスがオススメです。

Finale時代もMusescore時もパソコンのキーボードかMIDIキーボードで入力してましたが、マウス入力(はじめてかも)に切り替えました。

Notionの魅力の一つは、非常によく考えられたショートカットにあると思います。

覚えるのも簡単だし、メジャーなやつならだいたいショートカットで入力可能です。右手マウスの左手ショートカットでスタンプ押す感覚でペタペタ貼っていけます。


レイアウトもそれなりにいじれるけど

そうはいっても気になるレイアウト

Notionは基本ハンドル持って手動で動かす方式ですので、数値なんかを設定してきっちりそろえることはできません。

とにかくすべてがザックリです。

余計なこと考えずに書くことに集中できるというのが基本コンセプトらしいので、大体は自動化されています。

おかげでスピード感がある楽譜作りが可能なのですが、細かくこだわりたい時は不向きです。

作る時はNotionでキチンと浄書したい時はFinaleに送る、などと分けて使うのもありかもしれません。

Notion音源

豪華なサンプリングを使用したNotion音源も 1つのうりとなっております。

ただ、たしかに良い音してますが完全に頼りきれるほどではありません。

さらにリアルにしたい場合は1音ずつ強弱やアーティキュレーションを編集したりもできるようですが、だったらDAWでやるよってなってしまうかもしれませんね。

せっかくだからNotion音源をstudio oneで使えたらいいのに、なんて思ったり。

どんな感じの音になるのかな?と思った方は上記のトラックを参考にしてみてください。楽譜はこちら
(強弱記号やアーティキュレーション記号などを書き込んだだけで、エフェクトやエディットなどは一切していません)

たしかに音は豪華ですが、リアルな演奏やバランスとなってくると細かいエディットを頑張る必要が大いにあるのが分かると思います。

これを「これだけの音がするとテンション上がって筆が進みそう」ととるか、「なまじ音がいいから惑わされそう」ととるかは人によりそうですね。

高度なミキサー機能

studio oneと同じチームが作っているだけあってミキサー機能もウリみたいですが、正直あまりいじったことないですね。

そもそも「楽譜ソフトで手間かけてまで音にこだわるか?」という疑問はあります。

これまでのザックリ、サクサク、オート重視の精神をこの辺りでも発揮して欲しい、と個人的には思います。

とりあえずフォルテのブラスセクションに単品で勝てるクラリネットをミキサーでいちいち直す気は起きませんよね。

Studio Oneとの連携

Studio Oneには楽譜出力機能がついていません

ですので、打ち込んだものを生音に差し替える時に、「楽譜で出力してミュージシャンに渡す」ことができません。
(MIDIで出力して楽譜ソフトで読み込むしかないかな)

それがしたかったらNotion買ってねってことですので、ある意味Studio oneの楽譜拡張ソフト的な意味合いもあるかもしれませんね。

オーディオデータのやり取りもできるので(私はあまり使っていませんが)、Studio oneで作ったものをnotionに送って、それに合わせながらオケの譜面を書くなんてことも可能です。

うまく使えば便利な予感はします。

リーズナブル

お値段的にもAdd-on感がでてます。

フルバージョンで1万円台と、他社のソフトだったら簡易版の値段ですから、かなり破格の値段設定ですよね。

そのかわり、音源に標準で入っていない楽器や奏法のプレイバックはあとから有料で追加する方式でして、その辺りを足していくと結局普通の値段になりますので怪しいくらい安いというわけではありません。

まあ、よく使われるメジャーどころの楽器は標準で入っていますので、だいたいの方は追加の必要はないと思われます。

私的には、クラシックギターの音色が入っていないにも関わらずライブラリーにカルリの協奏曲が入っているのがちょっとツッコミどころでしたが。(肝心のクラシックギターの音が鳴らないので、ギタリストどこ行った?状態になります)

まとめ

さて、そんなnotionですが、私的にはなかなか良い買い物だったなと感じております。

独特の操作とザックリすぎるマニュアルに戸惑うこともあるかもしれませんが、とにかく標準的な楽譜をサクサク作っていきたい人にはオススメなソフトです!

無料のデモ版(保存や印刷ができない以外はフルで使用できます)があるので、使用感や音源の音などを一度試してみてはいかがでしょうか。

ちなみにファミレスでなかなかメニューが決められない私はインストールとアンインストールを何度か繰り返した後、ようやく買いました(笑)

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