アデルやマライア・キャリー、エミネムなどの数々のヒットソングで使われ、グラミーギタリストのスティーブ・ヴァイのラックにも常設されていたEventideのエフェクト・プロセッサー/リバーブ【SP2016】。
1982年に登場し、業界に初めてプラグインという概念を導入した記念すべきハードウェアを同社がプラグイン化したものが今回紹介しますEventide【SP2016 Reverb】です。
ラックの現行機種もある現役バリバリのリバーブです!
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
SP2016 Reverbの特徴と機能紹介
PROGRAM
搭載されているリバーブ・アルゴリズムのタイプは、Stereo Room、Room、High-Density Plateで、それぞれオリジナルを忠実に再現したヴィンテージとより解像度が高い現代風のモダンの2種類がありますので、合計6つから選べる感じになります。

こんな感じでヴィンテージだったらV、モダンだったらMと表示されます。
LEVELS

- INPUT・・・インプットレベルが大きすぎて歪んでしまうようなら下げましょう
- OUTPUT・・・Mixセクションの後のレベル調整
- KILL・・・インプットを無効にできるボタン。リバーブテールを確認したい時に便利
- MONITOR・・・メーターでモニターしたいソースを切り替えるボタン
リバーブテールを確認したい時は普通にDAWの停止を使っていましたが、KILLボタンも便利ですね。
普通にマウスでカチッとしても良いですが、腰を据えてリバーブを調整したい時はKILLをテキトーなキーやコントローラーに割り当てておくとさらに使いやすいかもしれません。
PARAMETERS

- MIX・・・普通のDRY/WET。
- PREDELAY・・・なんと999msまでいけちゃうプリディレイ。
- DECAY・・・普通にディケイ。
- POSITION・・・リスニングポジションを前後させることができる機能で、ミックス時にとても便利!
- DIFFUSION・・・下げるとタイトでシャープな感じになり、上げると広がりのある拡散された感じになります。(短いディケイタイムの方が変化はわかりやすいです)
EQ
ハイシェルビングフィルターとローシェルビングフィルターが標準装備されています。

マニュアルを見てみると、単にリバーブの後ろにEQが付いているわけではなく中の方で色々やっているみたいです。
ですので、ミックス時の処理的なところでイメージ通りにいかない場合は素直に別のEQをインサートしてしまった方がいいと思います。
プリセット

アーティストもののプリセットが充実しています。
そのまま使うというよりは、使い方のアイデアとして非常に参考になりますね。
CPU
軽いので有名なValhalla Roomよりはちょっと重く、少し重めのRelabのレキシコンよりは軽いって感じですので、まあ普通ってところでしょうか。
私は特別ハイスペックのマシンを使っているわけではありませんが、トラックに挿していっても特に重いなって感じたことはありません。



参考動画
まとめ
シンプルなパラメーター構成で音を決めやすいのが良いですね。
また、サウンドのキャラクターがはっきりしているから違う時は早々に諦められるのもヴィンテージもののいいところです。
でありながらも、ヴィンテージとモダンの2つのモードや、ポジションスライダー、EQといった便利機能がカバー範囲を広げてくれています。
楽器、ジャンル問わずサクサク使っていけるので非常に使い勝手が良いリバーブだと思います。
ぜひお試しください!
同じアルゴリズム系のレジェンドLexicon480LをエミュレートしたRelab【LX480 Essentials】(レビュー記事はこちら)も要チェックです。
よりリアルな空間表現を求めるならコンボリューション系のNUGEN Audio【Paragon ST】(レビュー記事はこちら)もおすすめです。
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Eventideプラグインがガッツリ入ったセット製品です。こちらにも入っています。