リアルな響きと柔軟な操作性を両立させたコンボリューションリバーブ!NUGEN Audio【Paragon ST】の使い方&レビュー

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世界中のポストプロダクション、音楽、放送の現場で使われる高品質な製品を開発しているデベロッパー「NUGEN Audio」から、画期的なコンボリューションリバーブがリリースされました。

同社のプラグインで、最大7.1.2チャンネルで本格的な3D空間を表現できるどちらかというとポストプロダクション向けの「Paragon」というコンボリューションリバーブがありますが、これをステレオ仕様にしてより音楽の現場で普段使いできるようにした感じのプラグインが今回紹介する「Paragon ST」です。

みなさん、コンボリューションリバーブと聞くとどんなイメージでしょうか?

重い、容量がでかい、細かい調整ができない、使い所が限定される、などなど、「音はいいけどちょっと使いにくい」という印象がある方も多いのではないでしょうか。

Paragon STでは、そんなコンボリューションリバーブがファーストチョイスできるレベルにまで改良されていますので、早速その特徴などをみていきましょう!

Paragon STの特徴と機能紹介

ライブラリがコンパクト

まず気がつくのは、インストール時の容量の少なさです。

通常のコンボリューションバーブのライブラリですと余裕でギガを超えてきたりするものですが、なんとテストサウンドなどの他ファイルを含めても200MBちょいしかありません。

Apple LogicのIRライブラリと比べるとそのコンパクトさがよくわかりますね。

アルゴリズムリバーブのように音を作り込めるから、そんな膨大なライブラリは必要ないだろっていうことです。
確かにアルゴリズムリバーブで膨大なアルゴリズムが入っているのなんかみたことないですもんね。

最先端技術を使用

ヨーク大学のジェズ・ウェルズ博士と共同で開発したという最先端の技術で、インパルス・レスポンスを分析、分解、再合成したものをライブラリとして使用しているところが最大のポイントです。

これにより、音質を犠牲にすることなく(アーチファクトなしで)柔軟なエディットが可能になり、結果ライブラリの容量もコンパクトになっている、ということみたいです。

Main パネル

基本的なリバーブエディットはこのメイン画面だけでできます。

  • Pre-Delay(Tempo Sync付き)
  • Decay
  • Room Size
  • Brightness
  • HPF/LPF
  • Crosstalk
  • Modulation(パッドで調節できる)
  • Mic Distance(初期反射と後期反射を調整して音源の距離感をコントロール)
  • L/R Mute(左側だけ聴きたいな、なんて時に)
  • Stereo Width(Mid/Sideコントロールでステレオ幅を調整できる)

こんな感じでよくあるリバーブのパラメーターを中心に、ステレオコントロールやマイクの距離などの便利な機能も並んでいますね。

機能が1画面にコンパクトに収まっていて使いやすいです。

フェーダーを動かした時の音の変化など、実際の使い心地はほぼアルゴリズムリバーブで、何も聞かされずにこの画面だけいじったらコンボリューションだと気づかないかもしれません。

IR パネル

こちらの画面でライブラリからリバーブモデルをロードしたりエディットしたりできます。

かなりいい感じのEQが付いていますので、かなり細かく追い込むことができます。

Complexityは再合成されたインパルス・レスポンスの複雑さを調節します。

I/O パネル

In/Outのボリュームやフィルター、Pre-Delay、Decay、CrosstalkをLとR個別に調整できますので、LとRでリバーブのバランスを変えたりなんてことも可能になります。

例えばR側にハイの強い楽器がいるからRだけ被らないようにリバーブのハイを削ってL側はそのままハイを響かせたり、なんてことも簡単にできてしまいます。

プリセットも充実

ライブラリはコンパクトですがプリセットは充実してます。

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負荷

コンボリューションリバーブとなるとCPU的なところも気になってきたりすると思います。

LogicのSpace Designerほどではありませんが、コンボリューションリバーブにしては比較的軽い部類だと思います。

色々比較してみたところ、こちらのLX480 Essentialとだいたい同じくらいでした。
コンボリューションリバーブの中だと中ぐらい〜ちょい軽くらいで、アルゴリズムリバーブの中だと中ぐらい〜ちょい重、くらいの印象でしょうか。

参考動画

メーカーによる紹介動画

ざっと使ってみた

まとめ

といった感じで、ざっくり言うとコンボリューションのリアルでリッチな響きとアルゴリズムの柔軟さとスムーズな操作性のいいとこ取りをしたようなリバーブプラグインですね。

実は私はコンボリューションリバーブっていうものが(音の質感とか使い心地とかがなんか違和感あるから)あまり好きではないのですが、Paragon STの使い心地は全く別物と言っていいと思います。

特別個性的な音がするわけではありませんが、空間を表現するというリバーブ機能的にはパーフェクトに答えてくれるプラグインです。

とにかく、素直に「高いだけあるな!」って思いました。

いい感じのセカンドリバーブをお探しの方のみならず、使いやすいファーストリバーブをお探しの方もぜひチェックしてみてください!

「いやいや、やっぱアルゴリズムリバーブでしょ!」って方はLexicon480LをエミュレートしたRelab【LX480 Lexicon480L】(レビュー記事はこちら)や、ヴィンテージと解像度の高いモダンサウンド両方に対応するEventideの【SP2016】(レビュー記事はこちら)がおすすめです。

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