６種類の素材をモデリングした、こだわりのヴィンテージ・プレート・リバーブ・プラグイン！Black Rooster Audio【RO-140】レビュー

手頃なお値段で高品質なヴィンテージ・エミュレート・プラグインを展開しているドイツのメーカー Black Rooster Audio。

今回はそんな Black Rooster Audio のクラシックなプレート・リバーブ・プラグイン【RO-140】を紹介します！

初期の巨大な鉄板が入ったアレですね。

当然、クセ強＆味がある系にはなりますが、素材による特性の変化とEQによりだいぶ使いやすくなっております。

参考

DTM用語集（11/1更新）

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RO-140 の特徴と機能紹介

コントロール

6種類のプレート素材

ゴールド、シルバー、スチール、アルミニウム、ブロンズ、チタンの6種類のプレート素材を選べます。

それぞれ微妙に特性が違うため、ボーカル、ドラム、シンセなどリバーブをかけるトラックに合わせてプレートを取っ替え引っ替えすることができちゃうという豪華な仕様。

ちなみにプレートのサイズも変更できますよ。（SIZEノブがそれです。部屋の大きさじゃありません。）

その他のパラメーター

インプット、アウトプットのゲイン以外のパラメーターはこんな感じ。

• BASS CUT ・・・ハイパス・フィルター。
• DAMPER ・・・クラシックなダンパー・コントロールを物理的にモデリング。
• 3-BAND PARAMETRIC EQ ・・・LowとHighのシェルビングとMidのバンドパス・フィルター。
• OUTPUT MODES・・・モノ、モノからステレオ、ステレオの3種類から選べます。
• PRE/DELAY・・・クラシックなプリディレイ。
• DRY/WET・・・ドライ／ウェット。

ベースカットと３バンドEQがかなり良い仕事してくれます。

まずトラックに合う素材を選んで、そこから各パラメーターとEQで詰めていく感じのワークフローになると思いますが、こういったヴィンテージ系にしてはかなり柔軟に使える印象です。

CPU

CPUへの負荷はこんな感じ。

デジタルという違いはあるものの、同じくクセ強なプレートリバーブSoftube【Wasted Space】でこれくらいです。

RO-140 はアナログの機器を物理モデリングしているからでしょうか、少し高めですね。

参考音源

メーカーによる紹介音源

テキトーなループにかけてみた（デモ動画）

まとめ

今時高性能で使いやすいプレート・リバーブが沢山ある中、なぜクセの強いヴィンテージなのかといったら、やはり独特の味のあるニュアンスが欲しいからですよね。

味と扱いにくさは表裏一体なため、良さを消さないようにどう使いやすくするか（もしくは諦めて使用者のテクに委ねるか）がポイントになってきますが、RO-140は一通りのコントロールをクラシカルなものにして、あとは素材の選択とEQ、Dry/Wetあたりでカバーしてもらおうというコンセプトだと思います。

使ってみた印象ですと、その辺りはかなりうまくいっている感じで、いかにもなプレート残響からポイントを絞った微妙な残響まで独特なニュアンスを損なうことなく使うことができました。

もちろん、日常使いのメイン・リバーブって感じではありませんが、使い始めるとけっこう欲しくなるポイントは少なくないですね。

是非、チェックしてみてください！

2023年12月28日 初期のデジタル・プレートをベースにしたクセつよ系リバーブ・プラグイン！Softube【Wasted Space】レビュー

2021年12月11日 Eventideのレジェンド SP2016 のリバーブ・アルゴリズムにモダンバージョンを追加したプラグイン！【SP2016 Reverb】の使い方＆レビュー

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