めっちゃ使いやすく進化したパラレル・コンプレッション専用プラグイン!Baby Audio【IHNY-2】レビュー

BABY AUDIO. パラレル・コンプレッション特化プラグインI Heart NY】がめちゃくちゃ進化して帰ってきました。(どっか行ってたわけじゃないけど)

その名も【IHNY-2】(I Heart NY 2ってことですね)!

アタックやレシオ、サチュレーションなどの細かいパラメーターをコントロールできるTweak Panelと、コンプレッションとDry/Wetの最高のバランスを直感的な操作で探れるXYパッドを搭載したことにより、使用感がめちゃくちゃ良くなっています。

パラレル・コンプレッションとは?

別名ニューヨークコンプレッションとか並列コンプとか言われているもので、元のトラックをコピーして片方にハードなコンプをかけていい感じに混ぜるとパンチのある音になるよねっていうやつです。

要は片方をコンプで削ってアタック中心の音にして、それを混ぜてアタックを強調する感じですね。(鳴りの方を強調しても良いです)

レイヤーしたりするのと同じような発想です。

なんで専用のプラグイン使うん?

理由の1つは、トラックが増えるためちょっとコンソールがごちゃっとしてしまう、というパラレルコンプの欠点を解消するため。

でも、それだけだと「Dry/Wetが付いているコンプ・プラグインでもパラレル処理ができるからそれで良いんじゃね?」ってなってしまいますよね。

そこで、パラレルコンプ専用プラグインの一番大きな違いというかアドバンテージは、一般的なコンプよりもアグレッシブなヘヴィ・コンプレッションに特化したアルゴリズムになっていることです。

そこにはハードにヒットできるコンプだけでなくサチュレーションなんかも含まれます。そういった色々な要素がパラレル処理した時に良い感じになるように調整されているわけですね。

IHNY-2 の特徴と機能紹介

XYパッド

今回のアップグレードの目玉と言っていいのがXYパッドで、縦軸がDry/Wet、横軸がコンプレッションのAmount(スレッショルドの深さ)になっています。

通常ですとそれぞれのツマミを交互に動かしながら良い感じのバランスを探っていくところがパッドぐりぐりだけ済んでしまうという。

そしてさらにオートゲイン機能も付いていますので、設定を変えるたびにアウトプットゲインをいじって音量レベルを一定に保つ手間も必要ありません。

ちなみに、「コンプレッション量はこのままでDry/Wetだけ動かしたいんだよねー」といった時のために、Ctrl+クリックで水平方向の移動、Alt (Cmd) + クリックで垂直方向への移動、とそれぞれ片方を固定した動きができるマウスコントロールも用意されています。

TWEAK PANEL

「良いんだけど、もうちょっとこう・・」といった細かい調整ができるパネルです。

  • Attack/Release・・・一番左のでアタックとリリースを調整できます。
  • Ratio・・・レシオとアタック/リリースがいじれるだけでもかなり幅が広がりますよね。
  • Punch・・・トランジェントを強調する機能。ガッツリ潰してもアタックを残すことができます。
  • Harmonics・・・ゲインリダクションに合わせて動作するサチュレーター。絶妙なヴィンテージ感が出せる。
  • Shape・・・上げるとローとハイの存在感があるコンプレッション・サウンドになります。どこかで聴いたことがある「あの」サウンドのキモ。
  • Tilt・・・低音域、高音域のどちらかにコンプレッサーを強く作用させることができます。
  • Lo + Hi Preserve・・・サイドチェインのハイパス、ローパスみたいな感じ。

プリセット

使えるプリセットがたくさん用意されていますので、ここから用途に合わせて選んでXYパッドでバランスを調節するだけでも十分使えます。

バストラック系もかなり良い感じにかかってくれますよ!

ちなみにこんなプリセットもあります。

Parallel Aggressor との違い

同社のプラグイン【Parallel Aggressor】とキャラかぶってね?と思われた方、確かにどちらもパラレル処理系のプラグインですのでコンセプトが似ていますよね。

かくいう私も、I Heart NYの進化系がParallel Aggressorだと思っていたので、このI Heart NY 2が出た時は「あれ?どゆこと?」って感じになりました。

パラレルコンプとサチュレーションでトラックのパンチを!BABY AUDIO【PARALLEL AGGRESSOR】の使い方とレビュー

この2つのプラグインの大きな違いとしましては、入力信号の分け方とそれに伴うサチュレーションの扱いがあります。

Parallel Aggressorの方が入力をドライ、コンプレッション、サチュレーションの3つに分けるのでコンプとサチュレーションを別々に処理するのに対し、IHNY-2はドライとコンプレッションの2つに分けて処理するのでコンプとサチュレーションが連動した挙動になります。

音のイメージ的にはParallel Aggressorの方がちょっとモダンでスマートな感じで、IHNY-2の方がよりアグレッシヴでヴィンテージ感のあるものが得意な傾向があると思います。

参考動画

メーカーによる紹介動画

オーディオ・デモ

まとめ

とにかくXYパッドがめちゃくちゃ便利です!

サウンド的にも、古いハードウェアユニットのアグレッシブなサウンドからインスピレーションを得ていながら、現代のプロダクションで求められるインパクトや明瞭さといった部分への配慮も忘れていないので、アナログハードウェアをがっつりシミュレートしたようなプラグインに比べると非常に扱いやすいです。

CPU負荷も結構軽いので気軽にインサートできる点もポイント高いですね。

もっとサクッと音を決められるツールをお探しの方はもちろん、パラレルコンプの正解が分からないって方にもぜひ使っていただきたいプラグインです。

ぜひお試しください!

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