数々のハードウェアの公式エミュレートを手がけてきたSoftubeが、「マスタリングと言ったら!」なマスタリングコンプレッサー/ディエッサーであるWeiss DS1-MK3に使われている技術をベースに開発したマキシマイザー【Weiss MM-1】を紹介します!
ベースにと言っていますが、コードを移植しているのでWeissそのものと言っていいすごいプラグインです。
高いクオリティのリミッターのみでも十分ありがたいのですが、なんとそこに5つのマスタリング・スタイルを適用することによって仕上がりの調整までできてしまうという優れものです!
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
Weiss MM-1の特徴と機能紹介
使い方
メーターは上下にインプットとアウトプットのピークとRMS、真ん中にゲインリダクションという配置。

洗練されたデザインも相まって、とっても見やすいですね。
メーターの左上をクリックすると出力トリムをワンタッチで切り替えられるウィンドウが開きます。

これも何気に便利です。
基本的な使い方は簡単で、limiter gainをお好みのラウドネスになるまで上げていくだけでOK!
実機を触ったことはありませんが、「これが業界スタンダードのサウンドなのかー」と感動する音質です。

隣のparallel mixは原音を混ぜることができるツマミ。
で、その下がブリックウォールリミッターの前に追加されるマスタリング処理のスタイルです。
- Transparent・・・めっちゃクリーン。
- Loud・・・RMS高めを狙いたい時用。
- Punch・・・「パンチ」「ウェイト」系。トランジェントも強調される感じ。
- Wide・・・よりワイドで立体的なスタイル。(MS処理を使用してるみたい)
- Deess・・・オールラウンドなディエッシングMSアルゴリズム。キツくなりがちな周波数を滑らかにしてくれます。
それぞれのスタイルはさらにamountノブで適用具合を調節できますので、作れるサウンドのバリエーションは5つ以上に豊富な感じです。
実際の流れとしてはスタイルの選択とamount量、それとリミッターゲインを調節しながら好みのサウンドとラウドネスターゲットに近づけていく感じになります。
「マスタリングのプロセスはお気に入りのエフェクトチェーンがあるから単純にマキシマイザーとして使いたいな」という場合はTransparentか、もしくはamountを0にしてスタイル機能を完全に無効にすることも可能です。
追加機能
追加のパネルを開くと、AB比較(Dまでいける)や、コントロールパネル(ヘッドルームの設定、ハイパスフィルター、位相反転コントロール)が現れます。

さらにありがたいことに、設定でインプットパネルとアウトプットパネルにLUFSメーター(Momentary,、Short、 Integrated)を表示されることもできます。(地味にターゲットも動かせます)

それなりに完結できちゃいますね。
参考動画
まとめ
とにかく音は文句なしで良いです!
スタイルもそれぞれ良さがありますのでジャンルや楽曲に合わせて柔軟に設定していくことができます。そして、どれを選んでもサウンドはハイクオリティ。
また、簡潔なコントロールと視認性の良いメーターやデザインによって使いやすさも抜群です。
問題はお値段ですよね。
セール時に買ったとしても他のマキシマイザーに比べてかなりお高いです。
ただ、「やっぱ高いだけある!」というのが使ってみた正直な印象で、レキシコンのリバーブを初めて使った時のような「やっぱ全然違うな〜」という感覚がありました。
だから自分のお気に入りになるかどうかはまた別ですが、Weiss MM-1はめっちゃ気に入ったのでしばらくこればかり使いそうです。
皆さんもぜひ一度お試しください!
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