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ラック風のカッコいいGUIが特徴のプラグインメーカーAudio Damageから、6つのアルゴリズムを搭載したユニークなディレイプラグイン【Other Desert Cities】が登場しました。
早速使ってみたところ、ハイクオリティなサウンドと多彩な機能で非常に使い勝手の良いプラグインでしたので、使用感などをレビューしていきたいと思います。
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目次
基本的な機能と特徴紹介
Time1,2
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/Defaultのコピー-1.png)
左右別々にディレイタイムを設定できますので、基本的にはデュアル・ディレイな感じです。
同じディレイタイムにして普通のディレイとして使ってもいいし、別に設定してビートを作ったり、パンを揃えてショートディレイとロングディレイの二重にすることもできます。
ちなみに、ディレイタイムは最大10秒(48bpmで2小節)です。
Regen
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/Defaultのコピー2.png)
Regenはいわゆるフィードバックです。
隣のループスイッチはフリーズ機能とかホールド機能みたいなものです。(ディレイ音がずっと残ってフィルターなんかのエフェクトでいい感じにしていったりするアレですね)
Diffuser
このプラグインはAlgorithm Pane(上)、Diffuser Pane(中)、Levels Pane(下)の3つのページがあり、それぞれこの3つのアイコンで切り替えて操作します。
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/Defaultのコピー3.png)
で、Diffuser Paneはこんな感じの画面になります。
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-13.24.16.png)
コーラスやリバーブ的な効果でディレイサウンドに広がりや深みを与えたりするところから、強烈なモジュレーションサウンドまで使い方次第で色々できます。
Levels
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-13.35.14.png)
こちらがLevels Paneの画面です。
- 2台のディレイの音量バランス(Input Balance、Wet Balance)
- ステレオの広がり(Width)
- それぞれのパンの調節(Delay1 Pan、Delay2 Pan)
- フェードバックの長さ(Regen Balance)
などをコントロールできます。
ディレイ1をL10くらいで少ないフィードバックのショートディレイにして、ディレイ2をR35くらいでフィードバック多めのロングディレイを小さいボリュームでうっすら入れる、みたいなことが可能です。
非常に柔軟性のある音作りができますね。
6つのアルゴリズム
では、ここからは各アルゴリズムの特徴を見ていきましょう。
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-13.55.10.png)
スタンダードなステレオ・ディレイです。
が、サチュレーションとローカット、ハイカット付き、さらにLevelsでステレオやパンもコントロールできますので普段使いとしてもかなり柔軟な設定が可能なディレイですね。
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-14.00.19.png)
スムーズな逆再生が可能なリバース・ディレイです。
うっすらかけてもカッコいいし、Wet最大にしてディレイ音のみプレイしても楽しいです。
エイドリアン・ブリューになりたくてReverseが付いたエフェクター買う人とか(私です)
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-14.07.04.png)
回転速度、逆回転も自由自在のデュアルデルタ・ディレイ。
オクターブ上や5度上をうっすらかけてもいいし、モジュレーションやオートメーションで動かしてヤバい感じにしても面白い。
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-14.34.56.png)
最大16ステップのマルチタップ・ディレイ。
Timeで設定したディレイタイムをステップ数で割る感じに(1/4で4ステップだったら16分音符みたいに)なりますので注意。
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-14.43.12.png)
スピードや方向、ピッチが変えられる回転系とマルチタップのハイブリッド。
リズミカルな効果からキラキラサウンドまで、色々面白い効果が得られます。
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-14.57.06.png)
GUIがカッコいいグラニュラー・ディレイ。
うっすらかけても、ガッツリかけてアンビエントな感じにしても。
Modulation
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/Defaultのコピー4.png)
下のエリアはモジュレーションのセクションになっていまして、LFO×2とエンベロープ×1が搭載されております。
ルーティングも簡単で、割り当てたいパラメーターのノブをクリックすると右下に表示されますので、あとは好きなモジュレーションをかければオーケー。
プリセット
![](https://www.musicafelice.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-19-15.04.08.png)
かなり多機能ですので、普通のディレイとはちょっと使い勝手が違う部分もありますが、プリセットも豊富に入ってますので音作りの参考にするといいと思います。
実際に使ってみた〜デモ動画
6つのアルゴリズムをざっと使ってみた動画
グラニュラー・ディレイのSky Valleyを使ってギター1本でサウンドスケープ風
まとめ
- スタンダードなディレイとしてもファーストチョイスできる使い勝手の良さ
- ステレオやパンなどが自由にいじれる柔軟性
- ローカット、ハイカットなどのフィルターがあちこちにあるのもポイント高い
- 6つのアルゴリズムがどれもハイクオリティ
- 音はモダン系なので、ヴィンテージなアナログ感が欲しい時はこれじゃない
ギターやピアノなどの楽器にかけてもいいし、サンプルループにかけても隠し味から思い切った効果までこれ一台で色々できてしまうという、ディレイでやりたいことを詰め込んだ欲張りなプラグインとなっております。
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