ポップでおしゃれなGUIが特徴のスウェーデンのデベロッパー Klevgrand のコンプレッサー・プラグイン【Korvpressor】を紹介します。
なんでも無難にこなせる今風のクリーン系のコンプレッションを、波形を直接ぎゅーってする新感覚のUIとハードウェア風のざっくりスイッチでコントロールできるプラグインです。
トラックの処理、バストラックのまとめ役からマスターでのレベル上げまで幅広くこなせる1台となっております。
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
Korvpressorの特徴と機能紹介
各コントロール
Korvpressorの目玉的なメインのコントロールは上下にドラッグして調節する超直感コントロール。
両端のインジケーターはレベルが表示されます。
ただ、リダクション量は数字では出ませんので波形と音で判断する感じになります。(本来耳で判断するものなので良いと思います)

アタック、レシオ、リリースはハードウェア風の3段階コントロール。

シンプルな3バンドEQで音作りもできます。

LOOKAHEAD機能も付いていますので先読みもOK。
MIXも最近のコンプは当然のごとく付いていますが、やはりあると用途の幅が広がりますので便利ですよね。

コンプレッションの量に合わせてブーストしてくれるMAXIMIZEとアウトプットにゲインをプラスしてくれるMAKEUPを選べます。
そして、がっつりゲインアップしてもがっちり0dBに詰め込んでくれるBRICKWALLも搭載しておりますので、ブリックウォールリミッターやマキシマイザーとしても使えます。

説明書を見るまでもないくらいのシンプル設計ですが(説明書も実質1ページです)機能は充実していますね。
プリセット
ここから選んで微調整する使い方でいけるくらい使えるプリセットがたくさん入っております。

そんな中に「ラウドネス戦争2008」なんてのを入れてくるのがナイスです。
もちろん、これでもかと音圧を上げてくれますw
参考動画
まとめ
音的にはこれといった特徴的な味付けはありませんので、特効はできない代わりに何に使っても変なことにはならずちゃんとこなせる感じです。
初代バージョンはバスやマスターで使うことを想定して作られたらしく、やっぱりその名残はあるかなと感じました。個人的にはバストラックやループの処理なんかに便利なプラグインだと思います。
こういうクリーン系のダイナミクスプロセッサーでハードウェア調のコントロールというのは意外と珍しいかもしれませんが、一方で細かく調節したい方には向きませんので注意が必要です。
ぜひトライアルバージョンで波形ぎゅーを試してみてください!
【Korvpressor】はかなりの文系プラグインですので、がっつり理系な万能コンプがよければ「全ては数字上の出来事でマジックなどないのです」と豪語する Meldaproduction の【TurboComp】(レビュー記事はこちら)をおすすめします。