古き良きハードウェア・サウンドにインスパイアされながらもモダンで使いやすいインターフェースを持つプラグインをそろえているデベロッパーBABY AUDIO.のディレイ・プラグイン【Comeback Kid】の紹介です!
ウォームなアナログ風サウンドを基調としながらも音作りの幅があり、機能的にも付いていて欲しいものは大体押さえてあります。
ディレイをインサートする時最初に試したくなるような、かなり理想的なプラグインだと思います。
まだ自分の定番ディレイを持っていない、または決めかねている方は試してみる価値アリですよ!
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
Comeback Kid の特徴と機能紹介
ざっくり機能紹介と使ってみた感想
見た目も中身もハードウェア・インスパイアな感じで、高品位な音とアクセスの良いGUIが特徴となっております。
全ての機能にさっと手が届くのはワークフロー的にとても重要ですね。
こちらはディレイの心臓部となるディレイ・タイムとフィードバックのコントロールです。

ピンポンディレイの切り替えもここにあります。

シンクとフリーの二択ではなく、ドットや3連系も含めた四択になっているのがポイント。
8分にするか、8分のドットにするか、それともトリプレットにするか・・・なんて時にダイヤルを回すよりも素早く比較できて便利でした!
左側にはシェーパーとステレオのコントロール。

- LO-CUT、HI-CUT・・・ローカットとハイカット。ミックス時のスペース空けのみならず、ハイを削って音を落ち着かせたり、と色々使う必須機能ですね。
- Attack + Sustain・・・エンベロープ・シェーパー的なやつ。トランジェントと響きの部分を強調したり削ったりできます。
- Wider・・・左右のタイミングをずらしてステレオ感を出すエフェクト。モノラルソースを広げたい時なんかにもいいですね。
- Richer・・・左右のピッチをずらしてコーラスっぽい効果を加えることができます。ステレオ感とリッチな厚みをプラス。
- Pan・・・個人的にあると嬉しいディレイ音のパンをふれる機能。音源と逆側にディレイとばしたい時などに重宝します。
- Mono・・・モノラルになります。コーラスをモノラルにしたい時などに有効。
右側はディレイのトーンをコントロールするフレーバーとアウトプットになります。

- Cheap・・・ディレイのビットを下げてヴィンテージのデジタル・ディレイっぽくするスイッチ。
- Tape・・・テープ・サチュレーションをプラス。ゲインも上がりますのでWetで調整する必要があります。
- Swirl・・・暖かみのあるサウンドのフェイザー的エフェクト。
- Sauce ・・・アルゴリズム・リバーブでディレイ音に空間的な演出を。
- Destiny・・・ディレイにランダムさを加えてよりナチュラルな感じに。
- Ducker・・・今時のディレイに欠かせないダッキング。
- DRY/WET・・・ドライ/ウェットはバランスではなく別コントロールのタイプ。
真ん中にディレイのコントロールがあり、その周りにディレイ音を加工するツールを配置した作りになっています。
プリセット
一覧表示はブラウザが開くタイプなので少し選びにくいかもですが、即戦力かつ音作りの参考になるものがたくさん入ってました。

参考動画
まとめ
といった感じで、かなり機能が充実したディレイですね!
ぶっちゃけ個人的にはもう気持ちシンプルな方が好みですが、ディレイ音にエフェクトかけるのは別チャンネルを用意したりして面倒なのでやっぱりあると便利なような気もするかも?
そういうのよくやる人には嬉しいと思います。
これだけ色々付いて、ちゃんと音が良いのも忘れてはいけないポイントです。
負荷に関しては、軽いディレイと比べると少し・・・くらい。
どういったプラグインが刺さるかというのは、音の好み、制作スタイル、制作環境、ジャンルなどなど、様々な要素によって変わってきますよね。
ウォームなサウンドが好きで、エフェクトを使った音作りからミキシングまで幅広く対応できるディレイが欲しい方にオススメできるプラグインですので、「自分のことじゃん!」と思った方はぜひ試してみてください!
クリアでエッジの立った音が好きで、色々な機能が付いていないのが好きな人はスルーでOKです。
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