パラレルコンプとサチュレーションでトラックのパンチを!BABY AUDIO【PARALLEL AGGRESSOR】の使い方とレビュー

先進的な技術を音楽的なツールに落とし込むのをモットーにしているデベロッパーBABY AUDIO.

使いやすいシンプルな操作性とクールなルックスが特徴のプラグインが並ぶ中から今回紹介するのは、パラレルコンプレッション(ニューヨークコンプレッション)とサチュレーションでトラックのパンチを思い通りにコントロールできるプラグイン、PARALLEL AGGRESSORです!

プラグイン1つでコンソールもスッキリ!
キックを始めとしたリズムセクションを中心に活躍してくれるプラグインです。

それでは、早速見ていってみましょう。

パラレルコンプレッションとは?

別名ニューヨークコンプレッションとか並列コンプとか言われているもので、元のトラックをコピーして片方にハードなコンプをかけていい感じに混ぜるとパンチのある音になるよねっていうやつです。

要は片方をコンプで削って高域のアタック中心の音にして、それを混ぜてアタックを強調する感じですね。

レイヤーしたりするのと同じような発想です。

欠点はトラックが増えるためちょっとコンソールがごちゃっとしてしまうこと。

機能と特徴紹介

PARALLEL AGGRESSORは、まずトラックのオーディオ信号を次の3つに分けます。

  • Dry・・・オリジナル
  • Spank・・・ヘヴィなコンプレッション
  • Heat・・・ヘヴィなサチュレーション

で、それを混ぜるわけですが、各セクションはミキサーを真ん中に配置したDJコントローラーのような構成になっております。

Mixer

中央のフェーダーで各セクションの音を混ぜ合わせます。

まずは下のS(ソロ)ボタンを使ってコンプとサチュレーションの音をそれぞれある程度決め、一度フェーダーを0にしてからDRYに少しずつ合わせていくと音を決めやすいと思います。

イマイチ音が決まらなかったり、他のトラックと合わなかったりしたらそこから微調整って感じです。

どうにも決まらない時はエフェクトのセッティングを1からやり直した方が早いと思います。

フェーダーのバランス変えるたびにOUTPUTで調節するのはめんどくさいので、基本AUTO GAINはオンでいいでしょう。

OUTPUTの横のメーターはPEAKとRMS表示を切り替えられます

SPANK

同社のプラグインI Heart NYを改良したコンプレッション・アルゴリズムを搭載したSPANKセクション。

ダイヤルとamountのメーターはHEATの方も同じで、メーターはオレンジのラインがピークになります。

下に並んだStyle injection buttonsの役割は次のような感じになります。

  • Extra Punch・・・トランジェントをコントロールしてよりパンチを効かせます。
  • Extra Smack・・・アルゴリズムの挙動を変えてよりアグレッシブなサウンドに。
  • Sidechain Filter・・・ローエンドを残しておきたい時に押す
  • Mono・・・Spankのシグナルをモノラルにしたい時は押す。

HEAT

同社のプラグインSuper VHSをベースに、BABY AUDIOこだわりのアナログモデリングを使用したサチュレーション。

下に並んだStyle injection buttonsの役割は次のような感じになります。

  • Extra Hot・・・よりダーティなディストーション・アルゴリズム。
  • Tone・・・ミドルが削られるので、なんかモコっとしちゃうなって時に押すといいと思います。
  • HP Filter・・・150hz以下にかかる、アナログ・ハイパス・フィルター。
  • LP Filter・・・7500hz以上にかかる、アナログ・ローパス・フィルター。

その他機能

プリセット

KurtCurt(グラミーノミネートエンジニア)とAnthony Saffery(ビルボードNo.1プロデューサー)のプリセットが収録されていますので音作りの参考にしましょう。

BYPASS-MODE

非常に分かりにくいですが、上の小さい「BABY AUDIOロゴ」がバイパスボタンになっております

色を変えられる

インストールして開いたら「色が違う!間違って買っちゃった?!」

これまた小さいですが左上のボタンで色が変えられます。

参考動画

The REAPER Blogの紹介動画

AVIDの紹介動画

まとめ

1ページのみの必要最小限のノブとボタンで構成されているので、サクッと音が決まります。
もし決まらなかったら「このプラグインじゃないな」という判断も早めにできます。

また、「トラックにパンチを加える」というパラレルコンプの目的に沿ってコンプレッション・アルゴリズムが組まれているのも大きなアドバンテージだと思います。(てか、それが一番の強みですね)

リズムセクションの処理をしていたら絶対に欲しくなるであろう機能のボタンたちも嬉しいです。

「なんかこのトラック物足りないな」「なんかこのトラック埋もれちゃうな」なんて時、サクッと挿して、サクッと決められるプラグインです!

もうちょいシンプルでアナログ感のあるパンチが欲しい方はPulsar AudioのSmasher(レビュー記事はこちら)、よりヴィンテージ感が欲しい方はUnited Pluginsの【Royal Compressor】(レビュー記事はこちら)もおすすめです。

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