レジェンド・コンプ「Fairchild」をエミュレートしつつもシンプルに使いやすく仕上げたプラグイン!Tone Empire【Firechild】の使い方&レビュー

今でも各社からプラグイン版がリリースされ続けている人気のvari-muコンプレッサー「Fairchild」 に新たなエミュレートプラグインが仲間入りしました。

アナログ・ハードウェアのGUIと質感をコンセプトに掲げるデベロッパー Tone Empire から新たにリリースされた「Firechild」は、3つの異なるハードウェアをエミュレート+1の合計4タイプを搭載したプラグインです。

「オリジナルのハードウェアを細部に至るまで完全再現!」系のプラグインではなく、特徴や良さは生かしつつも機能の取捨選択をして非常に取り回ししやすいプラグインに仕上がっております!

Firechildの特徴と機能紹介

3つのチューブモデル

A、B、Cの3つのカラフルな真空管モデルと、オリジナルが目指したであろうクリーンなレベリングを可能にするOFFの合計4つのタイプを選択可能です。

また、下にあるBIASノブと合わせて多彩なチューブサチュレーションを作ることができます。

Knee

ニーカーブをコントロールするノブですが、使ってみた感じですとオリジナル同様ハードニーになるにつれてレシオも合わせて上がっている感じです。

6つのリリースモード

こんな感じの設定になっています。

Switch PositionAttackRelease
10.2ms300ms
20.2ms800ms
30.4ms2s
40.8ms5s
50.4msピーク単独で2s
複数ピークで10s
60.2msピーク単独で300ms
複数ピークで10s
それ以上25s

オリジナルの設定と同じですね。

トランジェントを中心に攻めるなら1、5にしてミックスバスにインサートするとめっちゃいい感じになります。

音楽的なかかり方

アタック、リリースともに機械的ではなく音楽的なかかり方をするので、リズミカルなトラックのトランジェントコントロールもクラシカルなトラックのレベリングも非常にやりやすいです。

ドラムバスはもちろん、ストリングスなんかにもいい感じにかかりました。

MIX

今時のヴィンテージ・エミュレートものにはミックスノブが当たり前のようについていますよね。

パラレルコンプレッションでパンチを出すだけではなく、トーンやサチュレーションのバランスなど何かと重宝しますのでもちろん大歓迎です。

INPUTとTHRESHOLD

インプットとスレッショルドでリダクションのかかり具合と真空管のドライブ感を調節できます。

チューブ感を出したい時はインプット上げのスレッショルド下げ、クリーンよりにしたい場合はインプと下げのスレッショルド上げ。

チューブ感だけ

スレッショルドを高くして(ノブを右に回さないで)一切リダクションをかけずにインプットを上げてチューブ・サチュレーションだけプラスするやり方もできます。

アウトプットゲインもついていますので、ボリュームを調節しながら好きなだけドライブさせることができます。

インプットとBIASをMAXにするとやばいことになります。

SIDECHAIN

これまたお馴染み、あるとないとでは大違いのサイドチェイン・セクションです。

シンプルにローパスフィルターハイパスフィルターのみですが、やたらと周波数の範囲が広いので両方を狭めていきゲインで調節すればピークとして特定の周波数を狙い撃ちすることも可能です。

プリセット

プリセットも充実しています。

楽器やボーカルからバストラックまで幅広く使えます。

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

Tone Empireのプラグインはアナログ・ハードウェア系の中では分かりやすく効くわりにクセが強すぎないのでかなり使いやすい方だと思います。
コンプ初心者から上級者まで万人に薦めやすい一方で、ヴィンテージのクセのある挙動が好きな人にはちょっとアピールが弱いかもしれませんね。

トラックにウォームなサチュレーションを加えたり、音を厚くしたり、ミックスをまとめたり、レベルを調節したり、自然なかかり方で何かと使いやすいコンプレッサーとなってますので、ぜひお試しください!

もっと幅広い用途で使うならPulsarの【Mu】(レビュー記事はこちら)、

また、ちょっと挙動は違いますがMeldaProductionの【MTurboCompLE】(レビュー記事はこちら)にもFairchildのエミュレートが入っていますので色々入っている方がいい人はおすすめです。

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