クリエイティブなサウンドデザインと日常使いをうまく両立したディレイ・プラグイン!UVI【Dual Delay X】レビュー

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高度なサンプリング技術によるハイクオリティの音源群で知られるUVI、実はエフェクトも高性能で使いやすいものがそろっていたりします。

今回はその中からクリエイティブな機能を持ちつつもベーシックな使い方とうまく両立したステレオ・ディレイ・プラグインDual Delay X】の紹介です!

ディレイタップに回転を・・・という説明と、ディスプレイの見たことないグラフィックから「うん、特殊系ディレイだな」とそっ閉じしようとした人、ちょっとお待ちを。

確かに、そういう面白いクリエイティブな機能も搭載してはいるのですが、実際使ってみると、

  • 幅広いサウンドに対応できる機能
  • シングルウィンドウのシンプルな操作感
  • 軽いCPU負荷
  • 気の利いたプリセット

かなり普段使いしやすいディレイ・プラグインでした!

Dual Delay X の特徴と機能紹介

Dual Delay Xの信号の流れはこんな感じ。

インとアウト両方にStereo Widthがありますので、すでにパンが振られているサンプル・ループなどもモノラルにしてディレイエンジンに突っ込むことができます。

ディスプレイ

基本的な入出力メーターと、ステレオ定位(左側)、位相(右側)が視覚的にチェックできるようになっています。

こんな感じで、Dualと名がつく通り2本(LR)のディレイラインを持ったディレイになってます。

位相メーターが特徴的ですが、これはこういうゴニオメーターに時間軸が追加された感じのものです。

ディレイタップの位相がどのように変化していくのかを分かりやすく表していますね。

コントロール

コントロールはシングル・パネルに全部収まってますので、全てのパラメータがパッといじれるようになっています。

  • Delay・・・ディレイタイム、フィードバックとそれぞれのLRオフセット。
  • Modulation・・・ピッチモジュレーション。ディレイ・タップにデューン効果を加えます。
  • Rotation/Reflection・・・フィードバックの位相を回転させるRotationと、ピンポンディレイのような効果のReflectionを切り替えます。180度で左右が完全に入れ替わります。
  • Feedback Shaping・・・フィルター(ローカット、ハイカット、ピーク)セクション。Compensate(ゲイン補正機能)で増振などをコントロールできます。
  • Tape Saturation・・・ヴィンテージ感を出すのに便利なテープサチュレーション。
  • Digital Grid・・・ビットとサンプルレートのリダクション。
  • Diffusion・・・フィードバックの拡散。
  • Dispersion・・・フィードバックの分散。

また、IO両方にステレオのコントロールがついているのもポイントですね。ミックスでも重宝しますし、オートメーションで動かすのもおすすめです。

「あれ?Dry/Wetミックスがなくね?」と思った方。

ご安心ください、ミックスとダッカー(アヒル)はプラグイン上部にあります。

ダッキングの調整が細かくできるのが良いですね。

普通に原音を際立たせるだけでなく、特殊な効果も色々作れます。

プリセット

アイディアを刺激してくれるクリエイティブなサウンドも沢山用意されていますが、そればかりではなくちゃんと音作りの出発点として使いやすいプリセットも多数用意されているのが地味に嬉しいポイント。

完全に0からとか、一度いらないモジュレーション外して、とかいう手間をだいぶ省けます。

CPU

CPU負荷はかなり軽いです。

激軽といっても良いレベル。

ちなみに、fabfilterのTimelessでこんな感じ。

※Timelessは機能と品質の割には軽めって感じなので、軽さ比べで持ち出してくるプラグインではないかもしれませんが、Dual Delay X と機能的に似ている部分がけっこうありますので比較対象にしてみました。

エフェクトやモジュレーションを全部使ってもこれですからね。UVI恐るべし。

参考動画

メーカーによる紹介動画

シンセとドラムループにかけてみた(デモ動画)

プリセットから選んで使ってみました。

まとめ

ぶっちゃけ私も最初は見た目的に「なんか難しそう?」と思っていました。

実際Rotationはちゃんと理解してちゃんとコントロールしようと思うとちょっと難しいかもですが、まあテキトーに感覚で使っても大丈夫ですし、何なら使わなくても普通に良いディレイ・プラグインですよ。

回転はメインの機能というよりは、ちょっと変化をつけたい時の付加価値ぐらいに思ってください。

そして、何といってもこの機能とサウンドでめっちゃ負荷が軽いのがすばらしい!

見た目で敬遠せず、ぜひ使ってみてほしいプラグインですね。

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