ドイツのブレーメンに本拠地を置くデベロッパー「UJAM」の、かけるだけでいい感じの雰囲気にしてくれるFinisherシリーズから【RETRO】の紹介です。
「高水準のサウンドを素早く簡潔なワークフローで実現する」のをモットーにしているUJAMならではのこのプラグインは、少ないノブの簡単操作ながら様々なエフェクトを駆使してオールドスクールな雰囲気を音源にプラスしてくれます。
というわけで、早速見ていってみましょう。
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目次
Finisher シリーズ
UjamのFinisherシリーズは、シンプル&イージーなGUIで様々なエフェクト処理が実行される、インスタント・マルチエフェクト・プロセッサー的なプラグインです。簡単な操作でテーマに沿ったサウンドにしてくれます。
ちなみに、Finisherシリーズのラインナップはこんな感じです。
どれも基本的なUIは全部同じですので、どれか一つ使ったことがあれば(なくても)他のもすんなり使えると思います。
RETROの特徴と機能紹介
RETROはその名の通り、60年〜90年代のレトロなサウンドを作ってくれるプラグインです。
操作画面
「あれ、パソコンの画面こんな汚れてたっけ?」って一瞬焦る、ナイスな雰囲気のGUIですね。

- モード・・・エフェクトセットの切り替え(ノブの割り当てや名前も変わる)
- カテゴリー・・・モードを年代別でカテゴリー分けしている
- プリセット・・・モードや各ノブなどの全ての設定を切り替える
使い方
基本的な使い方は、プリセットから好みのエフェクトを選んで各ノブで調節するか、

カテゴリーから好みのモード(エフェクトセット)を選んで各ノブで調節するか、

のどちらかのパターンになります。
真ん中のでかいFinisherノブはマクロコントロールみたいなものです。
それ以外の4つのノブは、選んだモードによって割り当てられるパラメータが変わります。


細かいこと考えずにとりあえずグリグリ動かしてみるのがUJAMの正い使い方だと思います。
色々なエフェクトがかけられる
ヴィンテージ系エフェクトというと、テープシミュレーターとかチューブサチュレーション的なものをイメージするかもしれませんが、このRETROはかなり色々なエフェクトをかけられます。
- テープマシン
- コーラスペダル
- アンプシミュレーター
- フェイザー
- リバーブ
- ロータリー
- トレモロ
- ヴィブラート
- オートパン
- フィルター
- EQ
- ワウ
- サチュレーター
こんな感じで、あらゆるエフェクトを駆使してレトロな「あの時代のサウンド」を演出してくれるプラグインです。
参考動画
まとめ
バストラックにかけてちょっとヴィンテージな質感をプラスしてもいいですが、個人的には楽器のトラックにかけて昔のレコードで聴いたことがあるようなサウンドにしてみるのが面白いし、かなり使えるなと思いました。
これだけ色々なサウンドを詰め込んだ欲張りなプラグインながら、その質感のクオリティはさすがUJAMって感じです。
今時の音楽の中でも、たまに昔風のサウンドをオマージュ的に使っていたりしますので、昔の曲をあまり聴かない人でも「あ、こういうサウンドって昔流行ったやつなんだ〜」なんて発見があったりするかもしれませんね。
もちろん、60〜80年代の音楽やサウンドが好きな人には間違いなくおすすめできるプラグインです!