幅広く使えるコンプ【TDR Molot GE】の使い方&レビュー

フリーのコンプレッサー紹介では必ずと言って良いほど見かけるTOKYO DAWN LABSTDR Molotokは無料版とは思えないくらいのクオリティと機能ではありますが、今回紹介する有料版のTDR Molot GEの方はさらに多機能で幅広く使え、コストパフォーマンスにも優れたプラグインになっております。

特に、「ナチュラルなサチュレーションのヴィンテージ風コンプが欲しいけど、あまりクセの強いのはちょっと・・」という方にはハマると思います。

サウンドの傾向

個人的にはロシアというとワイルドでタフなイメージですが、Molot GEは基本的には全然違う感じで、どちらかというとまろやかリッチ系で、ウォームなコンプレッションが特徴になっております。

程よい色付け感でバストラックのまとめ役コンプとして非常に優秀です。

しかし、このコンプのポテンシャルはそれだけではありません。

では、その多機能っぷりをみていってみましょう。

機能紹介

ゲインリダクションディスプレイ

ゲインリダクションモードトータルゲインモードが選べます。

また、メーターのあたりにカーソルを合わせてマウスのホールをグリグリするとメーターレンジを調節できます。

α – σ

Molotの売りの一つがこのアルファモードシグマモード

このノブを左右に動かしてアタックカーブを変えられます。

アルファの方が速く、シグマが遅くなりますので、トランジェントを押さえたい時は左に、アタックを出したい時やトランジェントを調節したい時は右に動かします。

サイドチェインフィルター

ハイパスフィルター付きです。キックにはあまりコンプかけたくないなみたいな時とかに使います。

ちなみに、こちらをオフにすると自動で-3dBのローシェルフフィルターがかかるみたいです。(ミックスバスとかにかける時に便利)

Mid EQ

周波数固定のシングルノブEQが付いています。こちらはDRY/MIXの影響を受けますので、コンプの音質を変えるようなつもりでいいでしょう。

DYNAMICボタンをオンにするとゲインリダクションにリンクします。

ちなみに、ステレオモード時は左右のEQカーブを微妙に変えてアナログハードウェア感を出しているらしいです。

EQカーブはこんな感じになっているようです。

Limiter

ブリックウォールピークリミッター付きです。

こちらはDRY/MIXの影響を受けませんので、ピークを安全に抑えることができます。

Saturate

ハードウェアをベースにしたアルゴリズムによるサチュレーションで、ノブに対応して音量レベルは自動で調節してくれます。

こちらもDYNAMICボタン付きですね。

Dual Stage

もっと細かくいじりたいぜ!って方用にDual Stageボタンが用意されています。

ドラムやパーカッションなどのミックスバスで「もう一声!」っていう時に活躍してくれます。細かくとは言いましたが結構変わります。

どういう効果なのかはこちらの図を見ていただいた方がわかりやすいと思います。

Expert Controles

Sidchain Input

ダッキングとか他の楽器に引っ掛けたいときに使ってください。

Stereo Configuration

MidがSUM、SideがDiffになってますのでSum Diffを選ぶとM/Sプロセッシングができます。(専用の新たなノブも現れます)

Stereo Link

  • オフ・・・ワイドなステレオイメージ
  • オン、Crossfeedオフ・・・通常
  • 両方オン・・・ステレオ広げつつもローの定位はしっかりしたい時

Comp StyleとInverse

  • Feedback・・・ヴェインテージ感が欲しかったらオン
  • Relaxed・・・オンが標準。オフにするとよりアグレッシブな感じに
  • LoFi・・・ローファイになります。

レシオの下のInverseボタンを押すとガッツリ圧縮モードになりますが、Feedbackボタンを押した状態だとまた変わります。

その他

そのほかにも、バイパスボタンオートゲイン機能、コンプの音のみを確認できるデルタモードなどのお役立ち機能もバッチリ付いております。

まとめ

と、このように非常に多機能で、設定次第でコンプの雰囲気も結構変わりますので、キック、スネア、ヴォーカル、ギターなどの楽器の処理からバスコンプとしてまで、幅広く使えるコンプレッサープラグインとなっております。

ただ、多機能ということはそれだけいじれるパラメーターがあるということですので、「何も考えずにノブ2つ3つ動かしておけばいい感じになる」というプラグインではありません。
複雑までは行きませんが「簡単!シンプル!」とは言えないと思います。

  • 洗練されたサチュレーション
  • クリエイティブなトーンコントロール
  • メロウなレベリング
  • タイトなダイナミックコントロール
  • アグレッシブなコンプレッション

コンプ初心者にはちょっと難しいかもしれませんが、ある程度使っている方にはお値段以上の恩恵があるプラグインだと思います!

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