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ハイクオリティのアナログサウンドが特徴の扱いやすいプラグインを開発しているメーカーPSP Audioware 。
今回はそんなPSP製品の中から、デジタル・ステレオ・ディレイ/フレーズ・サンプラー Lexicon PCM 42を再現したプラグイン【Lexicon PSP 42】を紹介します!
基になっている Lexicon PCM 42 は1982年に発表されたデジタル・ディレイ・プロセッサーで、スタジオはもちろんマイケル・ランドウなどのギタリストにも愛用された名機です。
最大28800msのディレイタイムと内部リミッターやサチュレーションによる色付け、さらにモジュレーションによるフランジング・エフェクトなどの積極的な音作りもできますよ!
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目次
Lexicon PSP 42 の特徴と機能紹介
各コントロール
メインのコントロール部です。
特徴的なのは内部サンプリングレートを変えられるところと、モジュレーションを備えているところです。

- ヘッドルーム・メーター・・・一番左のインジケーター。サチュレーションとリミッターの後段、コンバーターやエンベロープ・フォロワーの前段にあるメーターです。
- DELAY x2・・・・サンプルレートを半分にしてディレイタイムを倍にします。
- INPUT・・・入力信号レベルを調節。サチュレーションやリミッターの影響を調節できます。
- OUTPUT・・・出力信号レベルを調節。
- FEEDBACK・・・普通にフィードバックを調節。
- HI CUT・・・ローパス・フィルターをオンにします。カットオフ周波数は追加パネルの方で調整できます。
- FB INV・・・フィードバックの位相を反転させます。
- DLY INV・・・ウェット信号の位相を反転させます。
- BYPASS・・・ウェット信号が無効になりドライ信号のみになります。バイパスボタンは追加パネルにあります。
- OUTPUT MIX・・・DRY/WETミックス。サチュレーションとリミッターはドライ信号の分岐より後ろですが、FullとLimsモードに備わっているプリ・リミッターは前段にあるためドライ信号も影響を受けます。
- ∞ RPT・・・無限リピート。設定されたディレイタイム分のオーディオをキャプチャして繰り返すフレーズサンプラーとして機能します。DELAY x2やモジュレーションでいじることもできます。
- DLY<>CLK・・・ディレイタイムをDLYモードではミリ秒(ms)、CLKモードではテンポ(バーとビート)で設定します。
- DELAY TIME・・・数字を直接ドラッグ、上下の矢印または直接入力で設定できます。
- MANUAL・・・ホストサンプルレートに対する内部ディレイ・バッファーのサンプルレートを調節します。
- DEPTH・・・内部サンプルレートに対するモジュレーション(LFO/エンベロープ)の影響の強さを設定します。
- WAVEFORM・・・LFOの波形(サイン、スクエア)とエンベロープを切り替えます。LFOとエンベロープはミックスもできます。
- RATE・・・LFOの周波数を設定します。小節、ビートでも設定可。
- POWER・・・ドライ信号のみにするバイパスと違い、プラグインの影響を0にする電源ボタンです。
追加パネル
表示/非表示が切り替えられるパネルで、より詳細な設定をすることができます。

- limiters・・・リミッターやサチュレーションの深さをお知らせしてくれるLED。
- sens・・・信号レベルを切り替えられます。–10dBVにして内部リミッターやサチュレーターをよりドライブさせたりできます。
- reference・・・サチュレーター、リミッター、コンバーターの基準レベルを調整します。
- hi-cut cutoff・・・ハイカット・フィルターのカットオフ周波数を設定します。
- bypass・・・ミックスで設定したドライ信号のみを出力します。
- DIRECTION・・・ディレイ・バッファが書き込まれる(記録される)方向と読み込まれる(再生される)方向を設定します。4つのモードがあります。
- env inv・・・エンベロープ・フォロワーを反転させます。
- phase・・・LFO波形のスタート位置を設定します。
4つとも基本的な信号の流れは一緒ですが、リミッターの有無などにより音作りの選択肢が広がります。
- Full・・・ハードウェア・リミッターとA/D、D/Aコンバーターをエミュレート。
- Lims・・・ハードウェア・リミッターをエミュレート。
- Legacy・・・テープ・サチュレーターをエミュレート。
- Clean・・・リミッターやコンバーターのエミュレートなしの透明なサウンド。
使い方
一応ステレオ・ディレイですが、ピンポンやパンを振ったりする機能はないのでセンドで使うのもオススメです。
2台左右に振って使うのも良いですね。
下画像では普通に左右のディレイタイムの設定をずらしていますが、MANUALノブを使ってずらしても良い感じですよ。

ショートディレイでモジュレーションをかけるとコーラス的な効果が得られます。

FullとLimsモードのプリ・リミッターはドライ信号分岐の前段にありますので、所謂「通すだけ」運用も可能ですよ。
インプットとreferenceでかかり具合を調節できます。

YouTubeで見つけたこちらの動画ではスレイヤーのギター、つまり2本のギターを左右に振ったメタルリフをミックスしています。
ショートディレイを反対側に飛ばして厚みをだしたり馴染ませたり、ドライ信号のみでリミッターをプッシュしたりとPSP42をフル活用してます。
メタル以外のミックスにも使えるテクばかりですので是非参考にしてみてください。
CPU
CPU負荷も比較的軽い方ですので気軽に使えますよ。

同社のディレイ・プラグイン PSP Echo とそんなに変わらないくらいですね 。

参考動画
まとめ
エンベロープ・フォロワーは外部からのサイドチェインにも対応していますので別トラックの信号に合わせてモジュレーションをかけたりもできます。
プロセッシングの切り替えや読み書き方向の切り替えはちょっとマニアックな機能ですが、音作りの幅が広がって便利です。
もちろん、そういう機能をフルに活用しなくても公式にLexiconの名前を使っているだけあって流石に音は良いですね。
負荷も軽いですし、サウンドデザインからミキシングまでフル活用できるディレイ・プラグインだと思います。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!
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- Heavyocity・・・MicroFX refiner

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