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UKのデベロッパー「UsaDSP」の【Boost】は独自の技術によりクリーンでモダンなサウンドとシンプルな操作性を実現したクリエイティブなリミッターです。
コンプ、リミッター、EQ界隈にあるヴィンテージ神話に真っ向から対抗してきた感のあるプラグインですが、これが非常に少ないノブとボタンながら幅広い可能性を秘めていそうですので、早速レビューしてみたいと思います。
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目次
Boostの特徴紹介
Boostはトラジェクトリーとピーク・リマッピングという独自の技術を使っていて、これにより一般的なリミッターと差別化を図った特徴的なサウンドと機能を実現しているようです。
クリアなサウンド
とにかく出音の良さ、歪みのないクリアなHi-Fiサウンドが売りのリミッターですので、何か暖かみのような味のある感じを期待するプラグインではありません。
しかし、原音忠実系のモダンなサウンドではありますが機械的な感じではないので、アコースティック系でもエレクトロニック系でも音源を選ばずに使えます。
基本的な使い方
とりあえずは真ん中のでっかいノブを回していけばなんかいい感じになります。
プリセットを使ってもいいですね。

個人的に嬉しいのが、マウスのポインタを当てると下にヘルプが出る機能。これ大好き。
フォーカスコントロール

これを上げると音源の小さい音を目立たせることができます。
ループの後ろの方で鳴っているハイハットをもう少し大きくしたいとか、トラックで使用する場合は楽器の減衰音やアンビエンスなんかを調節してもいいですね。
使い方次第で色々できそうです。
マックスゲインとステレオリンク

Max Gainはフォーカスコントロールで小さい音上げたらリバーブ成分までデカくなっちゃった、なんて時に調節してください。
Stereo Linkはキックやベースなど、あまりステレオで広がって欲しくないような時に調節する感じです。
エンファシス/ドライブ コントロール

Emphasisモードはトランジェントをコントロールできる機能で、もっとパンチが欲しいなって時に上げる感じ。
Driveモードはいい感じのサチュレーションがかかって音が厚くなります。
それぞれのモードは上のPunchのところで切り替えられます。
Mid/Sideモード

Priorityでミッドとサイドのバランスを調節できます。
シンプルな操作ながらかなり使い勝手が良いです。
クオリティ

左上からクオリティも選べます。
オーバーサンプルのトゥルーピークにしてマキシマイザーとして使っても良い感じです。
その他の機能
メーターはそれぞれピークとRMS表示。
リンク機能もあります。
処理の感じが視覚的にわかります。
Lookahead、Attack、Releaseはトラジェクトリー機能があるので通常とは少し違いますが、使う側としてはそんなに気にしなくても良さそうです。
パラレルコンプレッションもできますし、M/S処理で広げたのをDryと混ぜたりしてもいいかもですね。
デモ動画
こちらはドラムのループ、ベーストラック、バッキングギターのバストラック、トップのギターバストラックにそれぞれBoostをかけています。
マスターにも挿してありますが、これはちょっとボリュームを上げてるだけですので気にしないでください。
こちらの動画ではマスタートラックに挿してマキシマイザー的な感じで使っています。
ちょいレベル稼ぎ&ドライブくらいで使っても良いかもです。
まとめ
使ってみた感じ、トラックで使うもよし、ですがバストラックやループなんかで使った方がより可能性が広がりそうな感じがしました。
レベルコントロールだけではなく、音のバランスやトランジェントの調節、Mid/Sideでステレオ感上げたり、非常にクリエイティブな操作ができるのが特徴のリミッターとなっております。
この【Boost】1つでモダンな音圧感のあるトラックに簡単に近づけられるチートレベルのプラグインだと思います。
より専門的なマスタリングリミッターが欲しい方はsonibleのsmart:limit(レビュー記事はこちら)、
サチュレーション系のファット感が欲しい方はsonnoxのOxford Inflatorあたりがおすすめです。
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