実際に使いながら学習できる!だけでなく普通にエフェクトとしても優秀な新たなAIエフェクト・プラグイン・シリーズ!sonible【sonible:learn Series】レビュー

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洗練された機能とデザインが特徴のオーストリアのデベロッパーsonibleから新しいシリーズ【sonible:learn Series】が登場です!

あ、もちろんお馴染みのAI先生もちゃんと搭載されていますよ。

今回リリースされた新しいシリーズは、ミキシングの核となるエフェクトの基礎を学べる画期的なエフェクト・バンドルです!

収録エフェクトはこんな感じ。(単品でも販売してます)

  • EQ
  • コンプレッサー
  • リミッター
  • リバーブ
  • サイドチェインダッキングを使ったマスキング処理

Trackspacer的なマスキング処理エフェクトはすっかり一般的になりましたね。

基本的なエフェクトの使い方を学びたい人におすすめのプラグインではありますが、普通にエフェクトプラグインとしてもちゃんと使えますよ。

それぞれのパラメーターはマニュアルで設定することもできますので、普通にEQ、コンプレッサー、リミッター、リバーブ、マスキング解消の5つのエフェクトが手に入ると思って大丈夫です。

sonible:learn Series の特徴と機能紹介

共通の機能

smartシリーズやpureシリーズと同じく、まずはソース音源に適した楽器またはジャンルをプロファイルから選んでラーニングボタンでAIに分析してもらうところから始めます。

あとは重要なパラメーターに焦点を当てたAssistedビューと、詳細なパラメーターをいじれるAdvancedビューを切り替えながら調整していきます。

はじめにAIに学習させるのは必須ですが、1から自分で好きにいじることも可能です。

learn:comp

圧縮量やビフォーアフターが視覚的に分かりやすいコンプレッサーです。

アタック、リリース、ニーなども全て反映されますので、各々のパラメーターがどのような影響を与えるかが一目瞭然です。

Spectral Balanceもちゃんと付いています。

learn:EQ

それぞれの周波数帯域が音源ソースの中でどのような役割を持っているのかが分かりやすいEQ

同じエレクトリックギターでもフレーズによって役割や帯域がちゃんと変わりますので、「この楽器だったらこの辺の帯域がこう」とあらかじめ決められているわけではないようです。

ギターは〇〇Hzをカットして〇〇Hzをブーストみたいな情報よりも遥かにフレキシブルで参考になりますよ。

Intensityを0にして単純に6バンド(シェルビング/カットのハイとロー+4つのピーク)EQとして使ってもいいですね。

learn:limit

明瞭なダイナミクスを損なうことなく十分なラウドネスを確保するリミッター

ジャンルはざっくりとした感じですが、smart:limit譲りのターゲッティングで絶妙なラウドネスに寄せてくれます。

マスタリングスイートではないので、マスタリングで使うなら前段である程度処理した方がいいです。

とはいえ、レゾナンス処理やサチュレーションなんかも付いていますのでかなりお得感がありますね。

ラウドネスレベルラウドネスレンジピークの三つをチェックしてくれます。

「音圧が上がったから良くなったように聴こえる」現象を回避するためエフェクト前と後のレベルをそろえるレベルマッチ機能もついていますよ。

learn:reverb

こちらも視覚的に分かりやすいリバーブです。

ラーニング直後はbalancedに設定されますが、sonibleリバーブの売りである楽器の延長であるかのような自然な響きを体験するためにもnaturalモードがおすすめです。

Advancedの方もそれほど難しいパラメーターはありませんので気楽に使えますよ。

リバースフリーズなどの特殊なリバーブモードにもちゃんと対応しています。

低域をモノラルにするMono-Bassが標準でついているのが嬉しいですね。

センドエフェクトとして使う場合は、リバーブをインサートしたトラックに適当に信号を送った状態でラーニングボタンを押しましょう。

learn:unmask

ボーカルやキックなどのメインのトラックと周波数帯域がかぶっている脇役的なトラック(パッドやベースなど)にダッキングをかけ、脇役の存在感や全体的な音の厚みを確保しつつメインのトラックをハッキリと聴かせるテク、を簡単にやってくれるプラグイン。

まず下準備として、メインとなるトラック(例えばキック)をダッキングをかけたいトラック(例えばベース)にルーティングしておきましょう。(プラグインに直接ルーティングしたり、トラックにルーティングしてからプラグインの方で選択したり、DAWによってやり方は異なります。)

プロファイルはサイドチェーン入力の楽器を選択しましょう。

ラーニングはサイドチェーン入力、learn:unmaskをインサートしたトラックの入力の両方を分析してくれます。

ダッキングをかける周波数帯域を限定することもできますが、けっこう絶妙な感じではじめから設定してくれますのでそこまでいじらなくても大丈夫です。

5つのバンドル・プラグインのうちlearn:unmaskだけはAssistedビューとAdvancedビューの切り替えがありません。

参考動画

メーカーによる紹介動画

公式の紹介動画も心なしか学習寄りの内容です。

まとめ

学習向けといってもチュートリアル的な感じで1から手取り足取り教えてくれるというよりは、あくまでも学習しやすい作りになっているプラグインという感じです。

learnとは言っていますが、同社のsmartシリーズとpureシリーズの中間くらいのボリューム感のプラグインと思ってもらってもかまいません。

なので、pureシリーズはシンプルすぎる(もうちょっと自分でパラメーターとか設定したい)、かといってsmartシリーズだと多機能すぎて持て余しちゃうって人にちょうどいいかもしれません。

さすがに同社のsmartシリーズをすでに使いこなしている人は追加で購入する必要ないと思いますが。

ミキシング初心者〜中級者におすすめのバンドルではありますが、場合によっては上級者でもちゃんと恩恵のあるプラグインですよ。

ぜひ、チェックしてみてくださいね!

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