SamplesonとPlugin Boutiqueのコラボプラグイン【Stage54】の紹介です!
もう数人しか所有していないという超レアな54鍵のエレクトリック・タイン・ピアノをエミュレートしたエレクトリックピアノ音源です。
個人的には(物理モデリング推しというほどではありませんが)サンプル系のエミュレートものにはあまり良い思い出がなく、Samplesonは名前からしてサンプルっぽくて食わず嫌いしていました。
が、今回の【Stage54】を触ってみたところ、軽い!安い!音良い!そして何よりその自然な弾き心地にイメージが完全に逆転しました。
どうやらSampleson独自の技術の賜物らしいのですが、その辺りも紹介したいと思います。
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
Stage54 の特徴と機能紹介
軽い!
ファイルサイズはわずか50MB弱(AU、VST両方インストールすると×2になります)!
エミュレートものでこの容量は心配になるレベルです。
CPU負荷的にも、ガッツリ和音鳴らしてこんなものですのでかなり軽い方です。

各コントロール

- DRIVE・・・強く弾いたら歪んで軽く弾いたらクリーンみたいに打鍵の強さにもちゃんと反応してくれます。
- TREMOLO・・・調節はオン/オフとスピードのみですが、やっぱりあると嬉しいトレモロ。
- COMPRESSOR・・・リズミカルなリフやバッキングにかけたいコンプ。
- TONE・・・音のキャラクターというよりは太さを調整する感じのトーンコントロール。
- REVERB・・・最大まで上げても自然な感じで気持ちよくかかるリバーブ
- PHASER・・・フェイザーの深さをコントロール。
Samplesonのモデリング技術
インフィニット・ラウンドロビンズ技術というのが使われているそうです。
一般的なサンプル音源は、1つの音に対して強く弾いたり弱く弾いたりなど幾つかのバリエーションをサンプリングして、それが多いと滑らかでリアルな感じになるわけですが、サンプルの切り替えをいかにスムーズにするか、容量をどう減らすかが課題になってきます。
それに対して Sampleson はスペクトル・モデリングという技術で、同じノートとベロシティに対して無限の小さなバリエーションを生み出し、より自然な形で実際の楽器をエミュレートしているということです。
実際のサンプルを使用したモデリング(合わせ技的な?)というイメージでしょうか?
これにより、少ない容量と低いCPU使用率、リアルなサウンドを実現しているようです。
参考動画
ujam のバーチャルドラマー【PHAT 2】(レビュー記事はこちら)のデモソングでStage54を使ってみました。
まとめ
Sampleson製品を使うのは初めてでしたが、まさかこんなに良いとは思いませんでした。
私的に特に気に入ったところは、とにかくプレイアビリティが良いところです。
ダイナミクスやトーン、キーノイズなどが違和感なくスムーズに反応してくれるので、繊細なタッチで細かいニュアンスを表現することも可能です。
特にプレイヤーにおすすめのプラグインとなっておりますので、ぜひこの弾き心地を体験してみてください!
同じく「弾きやすいな」と思ったピアノ音源は XLN Audio の【Addictive Key】(レビュー記事はこちら)です。こちらもぜひお試しください!