倍音を使いシンプルな操作で低域を強化できるベース・エンハンサー・プラグイン!Devious Machines【Bass Focus】 レビュー

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私が普段からめっちゃ使っているDuckTextureなどのプラグイン・メーカーDevious Machines から新たにベース・エンハンサー・プラグインBass Focus】がリリースされました!

今時の音楽は全体的にローエンドのコントロールが重要かつ難しいですので、これ系のプラグインが流行りなのも必然ですよね。

DAWの中にはオリジナルのベース・エンハンサー・プラグインを追加したものもあるくらいです。

そんな中個人的に気に入っているメーカーがリリースしたので期待大だったのですが、実際に使ってみると思わぬ付加価値もあったりして非常に気に入りました!

Bass Focus の特徴と機能紹介

なんでベースにハーモニクス?

最近こういうプラグインよく見るけど何やってるの?なんでそんなことするの?って思う方もいらっしゃるかも?

ざっくりいうと主な役割は次の2つです。

1.ローエンドを強調したいけど、でも単純にデカくするとピークもデカくなっちゃうからハーモニクスを加えてデカくなったよう聴かせる

2.小さいスピーカーだとローが再生可能な帯域から外れて消えるから、ハーモニクスを加えて再生可能な帯域にローの音を入れて聴こえている感を出す

ちなみに、倍音ってのはある周波数の音(基音/ファンダメンタル)を鳴らした時にそれよりも高い音で共鳴してなる音(倍音/ハーモニクス)のことです。

シンセとかいじっている方はよくわかっていると思いますが、この倍音構成の違いが楽器ごとの音色の違いになります。

使い方と各コントロール

基本的な使い方は簡単です。

もうちょいベースをパワフルにしたいなーというトラックにインサートして、

  • Split Frequency(左右にドラッグできる縦線、30Hzから300Hzで設定)で処理の対象(線より左側が処理されて新たなハーモニクスを得ます)となる周波数を決める。
  • Driveコントロールを上げて効果の強さを調整。
  • トーン・ノブとサステイン・ノブで微調整。

てな感じです。

スペクトラム・アナライザー

Dry(原音)、Wet(プラグインで追加される音)、アウトプットの3つが表示されます。

波形上でSplit Frequency(線より左側が処理の対象になります)のラインを決められますし、生成されたハーモニクスの波形も確認できるので視覚的にも分かりやすいです。

パラメーター

  • Drive・・・効果の強さ(カスタム・ハーモニクスの生成量)を調節します。通常のサブベースなんかですと中低域が強化される感じになります。
  • Tone・・・奇数倍音と偶数倍音のバランスをコントロールするみたいですが、ベースのトーンとミックスとのバランスなんかを聴いて決めればOK。
  • Sustain・・・Naturalポジションで入力のダイナミクスにあわせてハーモニクスが生成され、上げるとドライブの適用量が入力レベルに依存しなくなります。

ミキサー

マスターDryWetに加えてTopというフェーダーがあります。

それぞれのフェーダーにミュートとソロがちゃんとありますので調整しやすいです。

通常時はTopフェーダーは無効になっていて、DryとWetは普通に原音とハーモニクスのバランスとして機能します。

TOPフェーダーの上にあるボタンでスプリット・モード オンにするとTopフェーダーが有効になり、DryとWetのフェーダーの役割も変わります。

  • Dry・・・split frequencyより左側の元のベース・レベルを調整。
  • Wet・・・新たに生成されたハーモニクスのレベルを調整。
  • Top・・・split frequencyより右側のレベルを調整します。
マスタリングで使う

このモードを使って2ミックスのバランスを調整したりすることが可能です。

例えば、ローがデカすぎて思うようにラウドネスが上がらない、わりに小型スピーカーで聴くとベースがいなくなっちゃう、みたいなことありますよね。

サチュレーションやオクターブ上にベースをレイヤーしたりしてもいいのですが、Bass Focus なら2ミックスの大きすぎるサブベースを抑えつつ、ハーモニクスを加えてよりベースをより聴こえるようにするという処理が可能です。

さらには中高域(Split Frequencyより右側)と低域(Split Frequencyより左側)のバランスを調整することもできますよ。

CPU

CPU負荷はめっちゃ軽いですので気兼ねなく使えます。

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

非常にシンプルな操作でベースを強化できるプラグインですね。

細かいパラメーターはありませんが、分かりやすく気の利いたワークフローでちゃんとイメージ通りのサウンドを作りやすくなっているのは流石な感じです。

ミキサーも使いやすくていいですね。

Topボタンをオンにしたモードも2ミックスやループのバランス調整などに重宝しそうです。

Devious Machinesファンはもちろん、ベース・エンハンサー・プラグインで迷っている方はぜひチェックしてみてくださいね!

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