クリエイティブなプラグインと即戦力のサンプルパックで音楽制作を強力にサポートするデベロッパー「Audiomodern」
そんなAudiomodernからリリースされた究極のコードマシン【Chordjam】は、コードの制作や演奏をサポートするプラグインではありますが、アルペジェーターやシーケンサー、パッド、などの機能も備え、単なるサポートマシンを超えたクリエイティブなプラグインとなっております。
非常に多機能なプラグインですので、今回は細かい機能紹介ではなく「こんな感じでも使えるよ〜」な感じの使い方を動画多めで紹介していきたいと思います。
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
理論って覚えた方がいいの?
キーやらコードやらスケールやら、「音楽理論って覚えた方がいいんですか?」的な質問はよく受けますが、正直どちらでもいいと思います。(てかどちらにも良い部分はあります)
最近はそういった理論的な部分をカバーするプラグインがたくさんありますし、実際にプロのプロデューサーの中にもサポートプラグインやWEBサービスを使っている方は少なくありません。
「そこはコンピューターに任せて、そのメモリーを他のクリエイティブなところに回した方がいいよね」っていう考え方なのだと思います。(スマホ時代に電話番号暗記する人いないみたいな?)
ただ、本格的にやるなら「そういうサービスを使うにしても最低限の知識はあった方がいい」というのは共通の見解のようですので、とりあえず用語(Key、Scale、Chord、Inversion、Voicing・・・)が何を意味しているのかくらいが分かればいいと思います。
Chordjamの特徴
理論とか分かる人はこういったサポート系のプラグインにはあまり興味がないかもしれませんが、このChordjamは単なる知識や技術のサポートだけではなく、インスピレーションを提案するクリエイティブな側面があるのが特徴となっておりますので、ガッツリ分かる人も全く分からない人も活用できるプラグインとなっております。
使い方は大きく分けて二通り
1つは、既存のループや作った曲などに合わせてコードやバッキングパターンを作成する時のサポートです。
Chordjamにファイルをドラッグ&ドロップするとキーやスケールを提案してくれる機能がついていますので、それをうまく使うといいと思います。

もう1つは、曲やトラックの初めのモチーフや展開のアイデアに煮詰まった時などに、土台となるコードやフレーズを作るサポートとして使う方法です。
今回はこちらの方法に焦点を当てて、「こういう使い方もできるな」と思いついた方法を紹介していきますので、その中で「こういう機能もあるのか」とイメージしていただければと思います。
基本的な機能
メイン画面はこんな感じ

上の段は左からキー、スケール、オクターブ、コードタイプ、と並んでいます。
真ん中の段は左からボイス(オープンやクローズなどのボイシング)、インバージョン(展開形)、ベロシティ、一番右のはアルペジェータやコードをバラしたり、特定のリズムで演奏させたりできます。
トリガーでランダム演奏
このプラグインの1番のウリはトリガー機能でランダム演奏できることです。
さらには詳細なパラメーターのトリガーのオン/オフでランダム演奏を細かくコントロールすることができます。

是非その辺りに注目して動画をご覧ください。
Chordjamの使い方色々
マウスのみでざっくり作ってみた
こちらの動画では、コード進行のプリセットを選んでシーケンサーに自動演奏させる感じでパターンを作っています。
キーボードに一切触れなくてもこんな感じで作れちゃいます。
簡単な使い方
次の動画では、シンプルにダイアトニックコードを鳴らしながら(もちろん指1本で鍵盤叩けばコードで鳴らしてくれます)カッコいいコード進行を探したりする時のやり方。
と、自分がテキトーに弾いたメロディにコードをつけてもらうやり方を紹介しています。
パラレル・キー
ここからは「こんなこともできちゃうぞ」な機能になってきます。
この動画ではスケールのトリガーをメジャースケールとマイナースケールだけにして、同主調のコードがランダムに選ばれる感じにしてみました。
ついでにパッド機能についてもチラッと触れています。
ポリコード
ポリコードとは違うコードを2つ以上重ねるテクニックです。
Chordjamのシーケンサーレーンはロボットとユーザーの2レーンありますので、ポリコードや多調のパターンを作ることが可能になります。
この動画ではキーのトリガーをCとGに限定して、CマイナーとGマイナーのコードがランダムに切り替わる感じにしてみました。
ペンタトニックスケールにするともっと不協和音が少ない綺麗な感じになると思います。
リフやフレーズ作りにも
Chordjamはコードだけではありません。
単音や重音でも使えますので、フレーズやリフのアイデアをロボット君に提案してもらうのもアリだと思います。
まとめ
一通り使ってみた感想としては、知識のサポートとして使うよりもクリエイティブな使い方をした方が正解なのかなと感じました。(知識も作るためなんだから同じことか?)
特にトリガー機能が「制御された偶然性」って感じで面白いですね。
ある程度知識がある方はトリガーを中心にいじると色々なアイデアが生まれてくるような気がします。
また、色々なところにシャッフルボタンがついていますので、「ロボットに演奏させながらひたすらカッコよくなるまでサイコロ振り続ける」なんて使い方もアリだと思います。
補助的な部分から制作の実践的な部分までサポートしているため、こういう系のプラグインの割には非常に自由度が高く、幅広い使い方ができるのが魅力ですね。