アコースティックギター、エレキギター、クラシックギター、ギター全般で大事になってくるテクニックの一つがミュート(消音)です。特にエレキではプラスアルファレベルではないくらい重要です。
ミュートの上手い下手で演奏の聴こえ方がまったく違ってきますので、練習する時は常に気にしたい技術ですね。
スポンサーリンク
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
ミュートの基礎知識
ミュートとは
音を消すテクニックを「ミュート」または「消音」と言います。
ジャーンって鳴っている弦を触って止めるのもミュートだし、コードを押さえるときに余計な弦を触って鳴らないようにするのも同じくミュートと呼びます。
ミュートと聞くとコードのミュートやカッティングなんかのイメージがあるかもしれませんが、ギターソロでもミュートは大事ですし、というかギターの演奏では使わない瞬間の方が少ないのではないでしょうか。
このミュートがうまくできないと、音の長さが変、余計な音が出る、ノイズがうるさい、と言った状態になりやすいので、しっかりマスターしたいテクニックですね。
ミュートの種類
色々なミュートの仕方、使われ方がありますが、ざっくり分けると次の二つのパターンのどちらかになります。
- 鳴っている音を消す(アーティキュレーション、音の長さのコントロール時など)
- 鳴らないようにする(コードの鳴らさない弦や共鳴弦、ブラッシングなど)
ミュートする場所は左手、右手、どちらも使えます。
では、一般的によくミュートで使われる場所をそれぞれ見ていきましょう。
左手のミュートする場所
指の腹
押さえている弦より下の弦をミュートする場合によく使います。
パワーコードやオクターブはもちろん、単音で弾く時も。
次の写真はEのパワーコードを押さえています。人差し指と他の指で下の弦をミュートしています。
指先
押さえている指の先で上の弦をミュートするやり方です。
5弦ルートのバレーコードは基本これになります。
次の写真はBmのコードを押さえたものです。セーハしている人差し指の先で6弦をミュートしています。
親指
6、5弦など上の方の弦をミュートする時に使います。
コードで使うことが多いですが、他にも色々使えます。
下の写真はCのコードを押さえたものです。親指で6弦をミュートしています。
使用していない指
主に押さえている弦より上の弦のミュートに使います。
オクターブやパワーコード、チョーキングの上の弦などもこれです。
下の写真は4弦と2弦のオクターブを押さえたものです。5、6弦を余っている中指と薬指でミュートしています。
手のひら
これはあまり使いませんが、1弦に手のひらが触ってしまって音がでないなんてことありません?
あれを使ってミュートすることもできます。
次の写真はB7のコードを6〜4弦で押さえ、2弦の開放弦は出しつつ1弦はミュートしたものです。
カッティングの時などはこれらをフル活用しますので、無意識でできるくらい慣れましょう。
次の写真は3弦を人差し指で押さえて他の弦をミュートしています。
右手のミュートする場所
手のひら
定番のブリッジミュートからソロの時の上の弦ミュートまで、何かと活躍するミュートです。
小指側でミュートするのが基本ですが、他の箇所を使うのもありかもしれません。
レストストローク
隣の弦にもたれるように弾くピッキングのやり方。(クラシックのアポヤンドと同じ)
弾いた後下の弦をミュートできます。
ピックストップ
ピックで弦に触って音を止めるテクニック。
やっていることはレストストロークと同じですが、用途はちょっと違います。
アーティキュレーション(スタッカートとか)のコントロールで活躍します。
親指の側面
弾く瞬間や弾いた後など、親指で上の弦に触ってミュート。
複数弦止めることもあります。
使っていない指
ピックだったらピックを持っていない指、フィンガーピッキングだったらピッキングしていない指でミュート。
左手でミュートできない時やチキンピッキングなど、何かと使えるテクニックです。
一番大事なのは耳
左右に分けて見てきましたが、結局は音が消えればなんでもいいわけです。
「こう言う時はここでミュートしなければいけない」というルールはありませんので、アイデア次第で色々なやり方が考えられると思います。
ただ、最終的には耳で聴いて判断するのが大事です。
- こういう音にしたい
- ミュートする
- 良い感じになる
という流れになりますので、ミュートのレベルとイヤートレーニングやソルフェージュのレベルは比例する感じになります。
とはいえ、そこまで難しく考える必要もありません。
お手本にしたいサウンドを自分のと聴き比べながら練習すればOKです。キチンとミュートできているかどうかではなく、同じサウンドになっているかどうかで判断しましょう。
プロのギタリストなんかは、今どこでどんな風にミュートしているか自分でも分からなかったりするものです。
きちんと音が消えていることが重要なのではなく、カッコよくなっていることが大事ですよ。
広告