Future Audio Workshopの新作シンセ【Notes】レビュー!簡単&本格サウンドで曲作りのアイデアがどんどん湧いてくるインストゥルメント。

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FAW(Future Audio Workshop )と言ったらサブベース特化音源のSublabが有名ですが、実はCircle2というソフトウェア・シンセサイザーも当時高い評価を得ていたんですよね。

個人的にも好きなシンセの一つだったのでメジャーアップデートとか密かに期待していたのですが、長年音沙汰なしでFAWの中でもなんか影の薄い存在になっていました。

そんな中、FAWから新しいシンセがリリースされたという情報を聞きましたので、「これはついにきたか!?」と飛びついた次第であります。

で、今回紹介する【Notes】がどんなシンセかと言えば、一見すると鍵盤一つでフレーズを演奏してもう一つの鍵盤で変化をつけられる、というどこかで見たことがあるような「簡単な操作でかっこいいフレーズ作れちゃうぞ」系のライトなインストゥルメントのように見えます。

が、中身は完全にガチのシンセです。

シンセサンプラーマルチサンプル・インストゥルメントという高品位な3つのエンジンを核に、エフェクト、モジュレーション、マクロなどの必須機能、さらに複数のサンプルパックまで標準で付いてきます。

もちろん、自動演奏ではなく普通に自分で1から打ち込んだり演奏したりもできますよ。

名前やコンセプトこそ違うものの、Circle2の続編を心待ちにしていた人も十分納得の出来栄えだと思います。

とりあえずCircle2の音が好きだった人は何も考えずにゲットしちゃってOKですし、本格的なサウンドが欲しいけど使い方は簡単なのが良いって人にもオススメのシンセです!

Notes の特徴と機能紹介

シンセエンジン

2オシレーター仕様で、音源はそれぞれシンセエンジンサンプラーマルチサンプル・インストゥルメントの3つから選べます。

インストゥルメント

マルチサンプルはこの辺りが収録されています。

  • Casio CZ-3000
  • Yamaha DX7
  • Classical Guitar
  • Roland Jupiter-8
  • Mellotron
  • Moog Minimoog Model-D
  • Moog One
  • Piano
  • Sequential Prophet-10
  • Fender Rhodes 73 Mk I
  • Wurlitzer electronic piano
  • などなど

名機の特徴的な音色をサンプリングして使っていますので、プリセットベースのシンセみたいなものだと思ってください。

「えーMoog使えちゃうのー」はさすがに期待しすぎです。

サンプラー

サンプルもちゃんと付いてきますし、自前のサンプルをインポートすることもできますよ。

シンセ

シンプルながら出音良いシンセです。

フィルターもちゃんと付いていますし、ADSRもボリューム、ピッチ、フィルターそれぞれに用意されています。

Superは最大7までユニゾンできますので、Supersawのような分厚いユニゾンサウンドも余裕です。

エフェクト

エフェクトは二つのオシレーターごとに3つのスロットが用意されています。

主に空間系はマスターエフェクトの方にあります。

エフェクトの質は高く、かかり方も良い感じですし、気の利いたパラメーターが用意されているところもポイント高いです。

ミキサーとマスターエフェクト

一番左のミキサーはSoundタブと同じもので、二つの音源のボリュームバランスとパンを調整できます。

マスターエフェクトは3つのスロットが用意されています。

オシレーター1、2それぞれのミックスがありますので、感覚的にはセンドエフェクトに近い感じですね。

どちらかにだけOTT(OTTがついています!)を強めにかけたりとかもできますし、スロットを二つ使えばオシレーターごとに異なるディレイをかけることも可能です。

一番右がマスターフェーダーで、ステレオ幅のコントロールとリミッターも付いています。

モジュレーションとマクロ

モジュレーションは割とシンプルな感じです。

割り当てたいパラメーターを右クリックして割当先を選び、あとはモジュレーション画面で調整するような仕様となってます。

ちなみに、メイン画面にあるブロブという怪しいGUIがマクロコントロールになっています。

コード

さて、ここまでは通常のシンセの部分を見てきましたが、ここからはNotesの売りにもなっている遊び心あふれるコードやフレーズ演奏を見ていきましょう。

コードは、オクターブ内の7つの白鍵にコードが割り当てられていて、黒鍵でプレイスタイルを変えながら演奏していけます。

黒鍵の役割はこんな感じ。

  • C#・・・パフォーマンススタイルで演奏(色々なスタイルがプリセットで用意されています)
  • D#・・・アルペジオで演奏
  • F#・・・ストラムで演奏
  • G#・・・リバースエフェクト
  • A#・・・設定した音程にシフトさせるエフェクト

コード進行や演奏パターンはプリセットになっていますので、ここから気に入ったものを選んでいけばOK。

ですが、自分で鍵盤に割り当てられたコードやボイシングを自由に変更することもできますよ。

黒鍵の方もエディットできますので、ストラミングのタイミングやアルペジオなど、ちょっとイメージと違うんだよなって時も諦める必要はありません。

コード進行はこのプリセットのを使いたいんだけど演奏パターンはさっきのプリセットの方が良かった、なんて時も大丈夫。

キーの設定やコードネームの表示にもちゃんと対応しています。

ラボ

コードやパターンについて、さらに面白い機能がこちら。

スクラッチでは、自分の好きなコード進行をコードネームで入力して鍵盤に割り当てられます

あらかじめコード進行が決まっている場合は、プリセットから探したり、エディットでぽちぽち指定するよりもスクラッチでタイプして好みのボイシング・スタイルを選ぶ方がはるかに早いです。

コードサンプラーは、テキトーな音源をインポートするとそれを解析してコード進行を鍵盤に落とし込んでくれるというものです。

気に入ったサンプルループに音を重ねていきたい、なんて時に便利ですね。

ループをコードサンプラーに入れてコード進行を抽出&鍵盤に割り当て、あとはコード部分をロックして、好きな音色、好きな演奏パターンをプリセットから選んでどんどん重ねていけるという。

まだベータ版ですので、ちょっと惜しいところはありますが、今後精度はさらに上がると思いますので期待の持てる機能だと思います。

プリセット

音色、コード進行、パターンが含まれているプリセットで、ジャンルと楽器から選べます。

ここから近いものを選んで、あとはちょっと違うなという部分だけ他のにチェンジ、という流れでしょうか。

CPUと容量

こちらはいずれもSawを5ユニゾン+フィルターという条件で鳴らしたものです。

なので、CPU負荷はSerum2よりも少し高いくらいでしょうか。

Notesの方はマスターのリミッターやステレオがデフォルトで動いている可能性もありますが、普通にNotesの方がアナログ系の太い音なのでその分高いんだと言われても納得します。

容量も結構あります。

  • Windows: 3.2GB
  • macOS: 4.8GB

さらに外付けドライブへの移動は不可ということなので、PC本体容量が小さい人はちょっと痛いかもしれません。

Rhodesなんかもそうですが、外付けに移動できない仕様の方が音に良いんですかね。

参考動画

公式による紹介動画

曲で使ってみた(デモ曲)

YouTubeのショート動画用に短いデモ曲を作ってみました。

ドラム以外のトラックは全てNotesで、追加のエフェクトはEQ、コンプも含め使っていません。

ベースだけはコード機能を使わず普通に弾いています。

まとめ

Sublabのようなシンプルで使いやすいGUIをベースに、さりげなくモダンなシンセの機能が詰め込まれていますね。

各社のフラッグシップシンセに比べるとだいぶシンプルな作りで遊び心がある感じの仕上がりですが、チープさは一切ありません。

ただし、めっちゃ細かいサウンド・エディットや複雑なモジュレーションとかには対応していませんので、そういうのが欲しい方は大人しくFalconPhase Plantのような無限に凝れるシンセを選びましょう。

一方で、曲の叩き台になるような最初のフレーズやパターン、コード・プログレッションが欲しい方や、サクサク音を作ってどんどん打ち込んでいきたい方にはめっちゃオススメです。

おそらく今後サウンド・パックは増えていくのだと思いますので、拡張性という点でも楽しみなシンセですよ。

ぜひチェックしてみてくださいね!

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