CalPochi【Blackboard EQ】レビュー!ネタ系EQかと思いきや、新たな定番になるか?!というレベルの超本気多機能イコライザー。

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パッと見だとそんなにガチだと思いませんよね。

だって黒板だし、なんか落書き書いてあるし。

そんな黒板も単なるネタだけでなく、ちゃんとフリーハンドで描けるEQカーブ自由にメモやお絵描きができる機能に生かされています。

さらに、静的な EQ 処理に加えバンドごとの Dynamic EQサチュレーションチャンネル選択位相モードを扱え、リニアモードオーバーサンプリングにも対応しているという、超本気仕様となっています。

まだこれからアップデートを繰り返してより完成されていくのだと思いますが、現時点でもPro-Q4Kirchhoffあたりと比べても良いレベルだと感じました!

サウンドとパフォーマンス

機能と特徴

直感的な「描く」操作

黒板にチョークで線を描くように EQ カーブを作成できます。

自由に好きなメモや絵を書いたりもできますよ。

最大 24 バンド

各フィルターはポップアップと右クリックで細かい設定ができます。

フィルタータイプ、スロープ、処理チャンネルなど、フル装備と思ってもらって大丈夫です。

Dynamic EQ

バンドごとのダイナミックEQもちゃんと備えています。

Threshold / Range / Attack / Releaseで細かく設定できるマニュアルモードと勝手にやってくれるオートモードを選択可能で、アップワードにも対応しています。

リダクションのカーブが見られるようになっている親切仕様。

サイドチェインには現時点ではまだ対応していないようですので、キックに合わせて特定の帯域にリダクションをかけるといったことはできません。

Saturation

バンドごとにサチュレーションをかけられる機能も備えています。

Saturn 2 のように特定の帯域にだけサチュレーションをかけられるわけですので、これはめちゃくちゃ便利です!

歪みのキャラクターもいじれますよ。

EQ ポイントにメモ書き込み

それぞれのバンドにメモを書き込めます。

この帯域はベースとかぶっているからカットしたとか、ダイナミックEQの設定なんかをメモってもいいかもしれませんね。

ショートカット

豊富なショートカットも魅力の一つです。

バンドミュート、周波数ロック、その帯域だけ聴くなど、いろいろな機能をショートカットで操作できますよ。

その他機能

  • 位相モード切替:日常使いに最適な遅延なしのZero Latencyとマスタリング向けのLinear Phase
  • オーバーサンプリング:2x / 4x選択可能(上げると CPU 負荷も増加)
  • Pre / Post アナライザー:処理前後のスペクトルを確認
  • A/B 比較:2 つの設定を瞬時に切り替え
  • Proportional Q:周波数変化に連動して Q が自動調整(アナログコンソール風)
  • Output Gain:処理後の出力レベル調整

音質の傾向

Pro-Q4のような謎の滑らかさはないものの、普通にクリーンでハイレベルなEQって感じです。

気持ちアナログ風にも感じるのはドライブとアナログコンソールを模した機能が付いているからでしょうか。

UIと使用感

黒板風のGUIは温かみがあって良い感じですが、正直見やすくはないです。

見やすくする工夫は随所にされているものの、プラグインのウィンドウを小さくすると文字とかはほとんど読めず、かといって大きくするとトラック操作の邪魔になります。

特にEQはトラックをソロにしたりミュートしたりしながら使いますし複数台立ち上げたりもしますので、あまりウィンドウを大きくはしたくないところ。

デュアルディスプレイの方は何の問題もないかもです。

ワークフロー的には、全体的にショートカットを駆使しながら操作していくことを意識されていると思います。

それは素早くサクサク操作できて気に入りましたが、個人的には一応ポップアップにもゲインとQのノブが欲しいです。

スクロールでQ、cmd押しながらで周波数ロックはできますけど、ポップアップの方でゲインを上げ下げする習慣があるので、まあ慣れの問題ですね。

フリーハンドでEQカーブを描く機能はPro-Q4でもほぼ使わないので、こちらでも出番なかったです。

が、フリーで黒板にメモできるのはけっこう便利ですね。

マウスでも意外と描きやすいですし、ペンタブで操作している人なんかはバッチリだと思います。

消すときに黒板消しのアクションが入るのも良いですね!

CPU 負荷

上がBlackboard EQで下がPro-Q4です。

Blackboard EQが重いというよりはPro-Q4が軽すぎるだけですね。

対応フォーマットと動作環境

  • Windows:10 / 11(64bit)、VST3
  • macOS:12.0 以降、VST3 / Audio Unit(AU)
  • Mac 版:Universal Binary(Apple Silicon / Intel 両対応)
  • 対応ホスト:VST3 または AU を読み込める DAW
  • トラック構成:モノラルおよびステレオに対応

競合プラグインとの比較

FabFilter Pro-Q 4

フル装備のEQといったらPro-Q4は外せないところ。定番中の定番で、私も使っています。

そろそろPro-Q4の話をしようか。FabFilter【Pro-Q4】メジャーアップデートの機能をガッツリ使ってみた結果。

Blackboard EQと共通している機能が多いですが、ダイナミックEQが外部からのサイドチェインに対応していたり、EQモードを切り替えられたり(私はあまり使っていない機能)と細かい違いはあります。

現状で最も大きな違いは、UIの見やすさと複数のインスタンスを並べてEQ操作できる機能でしょうか。

一方でBlackboard EQの強みは、やはり黒板に自由に描けることとバンドごとにサチュレーションをかけられることですね。

価格比較(通常価格)
  • Blackboard EQ:¥ 14,980
  • FabFilter Pro-Q 4:約 ¥26,000–¥30,000

TDR Nova GE

非常にコスパの良いフル装備のEQ枠として有名なプラグインです。

コスパ良!パラレル ダイナミックEQ Tokyo Dawn Labs【TDR Nova GE】レビュー

無料版もありますが、上記の二つと比べるなら有料版になるでしょう。

Novaは機能も充実していますし独自の強みもありますが、ちょっと負荷が重めなのが気になるところです。

価格比較(通常価格)
  • Blackboard EQ:¥ 14,980
  • TDR Nova GE:約 ¥8,000–¥9,000

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

現状ですとPro-Q4を押し除けてまでメインでガンガン使っていくとはなりませんが、今後のアップデートが非常に楽しみなEQです!

個人的にはバンドごとにサチュレーションをかけられるところがめちゃくちゃ気に入りました。

Pro-Q4ではできないことですし、Saturn 2よりも手軽に使えるので「ちょっとこの帯域を厚くしたい」というときに活躍しそうです。

サチュレーションの感じもSaturn 2とは違った音ですので、全然棲み分けできますよ。

全体的に音や機能は満足してますので、あとは細かいワークフローの部分がより洗練されればメインEQを乗り換える人も出てきそうな予感がします。

ぜひ、使ってみてくださいね!

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