クラシックギターでもH、Pの表記を活用しよう

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H(ハンマー・オン)P(プル・オフ)のことですね。

ハンマリング、プリング、やクラシックギターですと上行スラー、下行スラー、なんて呼んだりもします。

主にスラーの時に使うテクニックで、エレキ、アコギ界ではスラーの記号の上にHやPを追記するわけですが、クラシックギターの楽譜ではスラーの記号だけでHやPは描きません。

しかし、クラシックギターでもHとPを場合によっては使った方が便利なのではないか、という話です。

奏法か表現か

スラーは音楽的な表現

スラーは技ではありません。

上行スラー、下行スラー、という言い方は、本来ギターの奏法ではなく音楽的な表現として適用されるべきだと思うのです。

にもかかわらず、教本などでも当然のように奏法として説明していたりします。

ギターに限ったことではありませんが、個人的には音楽的な記号が奏法的な記号として扱われる(この記号がついた時この楽器ではこのように奏されるみたいな)のはなんか違うんじゃないかなと思います。

ハンマリング、プリングは奏法

対して、ハンマー・オンとプル・オフはギターの奏法です。

スラーを実現するために使うことが多いですが、それ以外にもその奏法による特殊な効果が欲しい場合も使います。パガニーニの左手ピチカート(プリング)や、ハンマリングによるパーカッシブなプレイなどがそうですね。

特に最近の現代曲などではそういった奏法が多用されるものも少なくないため、尚更奏法の指示であるHとPが重宝するのではないかなと考えています。


色々なケース

H、Pを使わないスラーもある

「ギターのスラーは絶対にハンマリングかプリングになる」というのでしたら普通のスラーだけいいと私も思います。しかし、スラーは必ずしもハンマリング、プリングだけ実現されるわけではありません

異なる弦を使ってピアノのように音を少し被らせる方法や、アーティキュレーションやデュナーミクを使ってスラーに聴かせる方法なども普通に使われるのです。

クラシックギターでスラーをつける時

ここで、クラシックギターでどんな時にスラーを付けるのかを整理してみましょう。

基本的には次の3パターンです。

  1. 普通にスラーの効果を期待して
  2. ハンマーオン、プルオフの効果を期待して
  3. ハンマーオン、プルオフ使った方が弾きやすくね?

1.は音が滑らかにつながればハンマーオンやプルオフを使わなくてもOKですね。
(逆にハンマーオン、プルオフを使ってもスラーになっていなかったら失敗)

3.の場合も別に普通に弾ければH、P使わなくてもOKです。

2.はハンマーオンだったら叩いてる感じ、プルオフはひっかいている感じが欲しいということです。

逆に1と3の場合は、ハンマリングの叩いている感じやプリングの引っ掻いている感じが目立たない方がいいということになります。


やっぱり分けた方が良いのでは?

このように、スラーで必ずハンマリング、プリングを使うわけではないし、逆にスラーではないところでハンマリング、プリング使うこともあるわけですので、いっそのことこの二つは分けて考えた方が良いのではないでしょうか。

そうなると、スラーの上にH、Pで追記する方法は非常に合理的なような気がします。

「あ、ここはプリングじゃなくてこっちの弦でとって」
「この音はハンマリングで出して」
「念のためHって書いておくね」

といった感じで使うと、自分の意図を明確に奏者に伝えたい作曲家も、生徒さんの楽譜に書き込む先生も便利に使えるのではないでしょうか?

というわけで、クラシックギターでもHとPの表記を取り入れて積極的に使っていきましょう!