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高度なサンプリング技術によるハイクオリティの音源群で知られるUVI、それら全てのプラットホームであり、高度なサンプラーであり、超多機能なシンセでもある、クリエイティブ・ハイブリッド・インストゥルメント【Falcon】の紹介です!
シンセ?サンプラー?インストゥルメント?
そう、全部です。
20種類のオシレーター、100以上のエフェクト、モジュレーター、MIDIプロセッサーを好きなように組み合わせて自由なサウンドデザインを楽しむことができます。
レイヤーやモジュレーションの制限もありません。
思いつくことはほぼ実現できますし、思いつかないことにも出会えるかも?
UVI WorkstationではできないUVI音源のエディットもできちゃいますし、1からオリジナル音源を制作したりも可能です。
個性的なサウンドを作りたい人はもちろん、高性能なシンセやサンプラーが欲しい人にもオススメですよ!
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目次
Falcon の特徴と機能紹介
Falconとは?
UVI音源のプラットホーム、というかUVI音源がFalconで作られていると思っていいでしょう。
Falconの核となっているのは数十種類のシンセエンジン、物理モデリングエンジン、サンプルエンジンです。
それらを組み合わせ、そこにエフェクトやモジュレーションをかけたり、シーケンサーなどのプロセッサーで動かしたりして音を作っていきます。
1番の特徴はこれといった機能的な制限がないことと、ちょっと味気ないGUIです。
ぱっと見ただけだとどういうプラグインか分かりにくいGUIですが、実際に使ってみるとそれこそが無限の可能性の裏返しなのだということに気がつきます。
基本的な使い方
Falconは一般的なソフト・シンセやサンプラーなんかとは一味違う独特のUIを持っていますので、初めて触る方は???となってしまうかもしれません。

かくいう私も、これまでそれなりにシンセをいじってきましたが初見プレイはお手上げでした。
しかし、仕組みさえ理解してしまえば後は簡単です。
だんだん使いやすく感じきて、ちょっと慣れてきたころには絶賛していました。
画面構成は3画面で真ん中がメイン、右はブラウザ、左は全体を見渡せるサイトマップ的な役割(パート、リスト、ツリー)で、左と真ん中は対応していますのでどちらでもパラメーターをいじれます。
Falconの基本はこのようなツリー構造になっています。


Master(音の出口) – Part – Program(プリセット的な) – Layer – Keygroup(ここに音源が入る)と枝分かれしています。
そう、プリセットも重ねることができるんです。(CPUさんと要相談)

Keygroupに異なる音源をロードして重ねたり、階層ごとに異なるエフェクトをかけたり、片方のレイヤーだけシーケンサーで動かしたり、といった凝った音作りが簡単に実現できます。
豊富なオシレーター
バーチャルアナログ、ウェーブテーブル、FMなどお馴染みのシンセエンジン加え、擦弦、ドラムなどのモデリング系やノイズ、テクスチャなどの効果音/アンビエンスまで、とにかく多彩なオシレーターが用意されています。

Falconの音作りはオシレーターをキーマップにインサートするところからはじまるのですが、このように音域を分けて別のオシレーターやサンプルを割り当てることも簡単にできます。

また、サンプル系音源でよくあるダイナミクスでサンプル(または音源)を切り替えるのも同じ要領で可能です。(もちろん被らせることもできます)

ちなみに、IRCAM(ブーレーズでお馴染みフランス国立音響音楽研究所)のグラニュラーとストレッチはそれだけで買う価値あるレベル!
高品位なエフェクト群
エフェクトもたくさん用意されています。
Sparkverb、Dual Delay X、Thorusなどのエフェクトも入っていますよ。

エフェクトは好きな場所に好きなだけかけることができます。
いくつかのエフェクトで構成されたマルチエフェクトのプリセットも充実していますよ。

柔軟なモジュレーションとマクロ
モジュレーションも自由にルーティングが可能ですし、いくらでも増やせます。

割り当てはリストから目的のモジュレーションを選択してもいいし、右側のブラウザや左側のリストから直接ドラッグ&ドロップで割り当てることも可能です。

私は左側は大体ツリー表示にしています。
そちらでモジュレーションの割り当て先を確認したり、パラメーターや適用量を編集したりもできますよ。

主要なパラメーターはマクロに割り当てておけば、いくつかの画面を切り替えることなくInfo画面でまとめて調整できるので便利です。
イベント・プロセッサー
アルペジオやシーケンサーなどのMIDIプロセッサー的なやつです。

定番のステップシーケンサーやドラムシーケンサーはもちろん、すてきなフレーズが偶然生まれそうな多彩なプロセッサーがたくさん用意されていますよ。
プリセット
UVI音源を別途購入してもいいですが、標準プリセットもかなり強力です。

すぐに曲で使えそうなアイディアの宝庫。
軽いCPU負荷
Falconは基本的にはだいぶ軽いです。
アナログオシレーターを8ボイス+フィルターでこんな感じ。

ウェーブテーブル8ボイス+フィルターでこれくらい。

基本的にはと含みのある言い方をしたのは、どの音源、エフェクトをどれだけ使うかによるからです。
Falconといえども凝ったサウンドにすれば当然それだけ負荷も高くなります。
プリセットやUVI音源の中には負荷の高いサウンドもありますが、Falconなら中身をいじれるので負荷を上げているオシレーターやエフェクトを切って別の軽いものに差し替えたりといったことも可能です。
バージョン情報
従来バージョンを持っている方は無償でアップデートできます。(バージョン1→2も無償アップデートだったみたいです。永続?)
Falconはけっこうなお値段しますが、バージョンアップのコストを考えるとかなり良心的かもしれませんね。
参考動画
まとめ
ちょっとした効果音やアンビエンスが欲しい時やシンセの面白いアイディアが欲しい時、時間をかけて個性的なサウンドを作りたい時など、無限の可能性でなんでも答えてくれます。
さらに、UVI ScriptでGUIやプロセッサーなどをカスタマイズすることも可能です。
正直できないことを探す方が難しいので万能感がすごい。
それだけ色々できる割にはワークフロー面もかなり頑張っていると思いますが、そうはいっても新しいシンセ感覚でちょろっと使いこなせるものではありません。
ただ、仕組みさえわかってしまえばあとはそんなに難しいこともないので、それほど心配しなくても大丈夫でしょう。
作るジャンルやスタイルに合わせてUVI音源で拡張していくのもオススメですが、Falcon単品でもモンスター級のサウンド・デザイン・ツールであることに変わりはありません。
私は気に入ったドラムループをFalconでスライス、編集して音源としてプリセット保存し再利用しやすいようにしたりもしています。
使い方、活用法は人の数だけありますので、思い切って導入しても損はないと思います!
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