minilogue xd を購入する理由:アナログ+デジタルのハイブリッドシンセがコスパ最強なワケ!ただ注意点も・・・

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minilogue xd(ミニローグ エックスディー)は、KORG が 2019 年に発表した「4 音ポリフォニックのアナログ+デジタル ハイブリッドシンセサイザー」です。

見た目は mini シリーズのコンパクトな 37 鍵スリム鍵盤ですが、中身は「アナログ 2VCO + デジタル・マルチエンジン」のハイブリッド構成で、1 台で太いベースから複雑なリード、現代的なパッドまで幅広く作れます。

購入して一年ほど使ってみましたので、使用感なんかも交えてレビューしていきたいと思います!

主な特徴をざっくり 5 つ

  • 4 音ポリフォニック:コードを鳴らしたり、少し厚みのあるパッドも OK。
  • アナログ2VCO + デジタル・マルチエンジン:アナログの暖かみとデジタルの多様性を同時に使える。
  • 3 系統エフェクト内蔵:モジュレーション系、リバーブ、ディレイを同時使用可能。
  • 16 ステップ・ポリフォニックシーケンサー:フレーズをその場で録ってループ再生できる。
  • カスタマイズ可能:ユーザーオシレーター/ユーザーエフェクトを SDK で作ってロードできる。サードパーティ性のオシレーターやエフェクトを購入して追加も可能。

音作りの核:サウンドエンジン

アナログ部(2VCO)

  • 2 つのアナログ VCO で、矩形/三角/ノコギリなどの基本波形を選択。
  • ウェーブシェイプ、シンク、リングモジュレーションなど、minilogue シリーズ共通の「ちょっと尖った」回路を搭載。
  • クロスモジュレーションやドライブスイッチもあり、1 発で太くて歪んだサウンドが作りやすい。
  • ユニゾン・モノにもできるので太いベースやリードにも対応できる。

ミキサーはありますが、パンは振れません。

デジタル部(マルチエンジン)

  • Prologue 直系の「デジタル・マルチエンジン」を 1 つ搭載。
  • ノイズジェネレーター、VPM(位相変調)シンセ、ユーザーオシレーターなど、複数のモードを切り替えて使える。(ユーザーオシレーター、VPM、ノイズオシレーターは同時使用できません)
  • 「アナログだけじゃ出せない金属的な音」「デジタル特有のギラギラしたリード」にも対応できる。

結果として、「アナログの温かみ」と「デジタルの攻撃的・実験的な音色」を 1 台で両立できるのが xd の大きな強みです。

エフェクト:3 系統同時使いが強い

minilogue xd は、以下の 3 系統のエフェクトを同時にかけられます。

  • モジュレーション系:コーラス、アンサンブル、フェイザーなど
  • リバーブ:ホール、プレート、ルームなど
  • ディレイ:テープディレイ風のものも含む多彩なタイプ

32bit フロート処理の高品位エフェクトで、特に「空間系をガッツリ使った現代的なサウンド」が作りやすいのが特徴です。

ぶっちゃけ、かなり良い音します。

エフェクトスロットも 16 個用意されており、SDK で自作したエフェクトをロードすることも可能です。またサードパーティ製のを購入してロードすることもできますよ。

エフェクトの切り替えは Select スイッチを押して順に切り替えていくタイプなので、行きすぎちゃった場合はもう一周する必要があります。

エフェクトの MIX は Shift+Depth で操作するため、片手で操作できるものの多少慣れが必要です。

演奏・パフォーマンス機能

鍵盤とジョイスティック

  • 37 鍵スリム鍵盤、ベロシティ対応。
  • 左側にジョイスティックがあり、ピッチベンドやモジュレーション、任意のパラメーターに割り当ててリアルタイムコントロールが可能。

鍵盤はフルサイズではありませんが、普通に弾きやすいです。(シンセらしいふわふわ系のアクションです)

ジョイスティックはデフォルト設定だとX軸がピッチベンド、Y軸がモジュレーションになっています。

ストリングスなどをモジュレーションでコントロールしながら打ち込む場合は、慣れないとピッチベンドが入ってしまったりします。

シーケンサー

  • 16 ステップ・ポリフォニックシーケンサーを搭載。
  • 各ステップでノートだけでなく、パラメーター変化(モーションシーケンス)も記録可能。
  • DAW を使わずに、その場でフレーズを作ってループ再生する「即興パッド」的な使い方もできます。

ステップ入力、リアルタイム入力、どちらにも対応していますし、ステップ数やステップの音符設定(1ステップを16分音符にするとか8分音符にするとか)の変更も可能です。

DAWと同期させることもできますので、minilogue xdのシーケンスを直感的に打ち込むなら本体側で、長いフレーズを打ち込むならDAW側で、という選択ができます。

接続性:DAW やモジュラーとも仲良し

  • MIDI IN/OUT:他のシンセや MIDI コントローラーと接続可能。
  • USB:パソコンと接続して MIDI コントローラーとして使用可。
  • CV IN 2 系統:-5V〜+5V の CV を入力でき、モジュラーシンセや Eurorack 機材との連携も視野に入れた設計。
  • SYNC IN/OUT:volca シリーズや他の KORG 製品とテンポ同期が可能。

USBでパソコンと接続して、MIDIキーボード/コントローラーとして使用したり、minilogue xd のプリセットの管理やネットでダウンロードしたオシレーターやエフェクトを本体に入れたりといった作業もできます。

USBポートを使いたくない場合はMIDIケーブルで接続して使うのもアリです。

「デスクトップシンセ+DAW」だけでなく、「モジュラー環境の 1 パーツ」としても使えます。

minilogue(無印)との違い:xd を選ぶ理由

よく比較される「minilogue(無印)」との主な違いは以下の通り。

minilogueminilogue xd
サウンドエンジン純アナログ 2VCOアナログ 2VCO + デジタル・マルチエンジン(ハイブリッド)
エフェクトなしモジュレーション/リバーブ/ディレイの 3 系統を同時使用可能
プログラムメモリー200 プログラム500 プログラム(プリセット 200+ユーザー 300)
カスタマイズ性ユーザーオシレーター/エフェクトなしユーザーオシレーター 16 スロット、ユーザーエフェクト 16 スロット
入出力モノラルアウト、CV 入力なしステレオアウト、CV IN 2 系統、ダンパー端子

価格差がそれほど大きくない場合、xd の方が「将来的に遊べる幅」は明らかに広いです。

向いている人・向いていない人

こんな人におすすめ

  • 「1 台でいろんな音色を作れるコンパクトシンセ」が欲しい人
  • ウォームなアナログサウンドと尖ったデジタルサウンドのを両方楽しみたい人
  • ライブやセッションで、その場でシーケンスを組んで演奏したい人
  • DAW と組み合わせてデスクトップシンセとして使いたい人
  • 将来、自作オシレーターやエフェクトでカスタマイズしてみたい人

こんな人には向いてないかも

  • 8 音以上のポリフォニーが必須な人(xd は 4 音)
  • フルサイズ鍵盤やアフタータッチが欲しい人
  • 超複雑なモジュレーションルーティングをガッツリ組みたい人
  • 「純粋なヴィンテージ系アナログサウンド」だけを求めている人(その場合は無印 minilogue や他機種も候補)

minilogue xd は比較的バランスのとれた優等生なサウンドですので、所謂「ぶっといアナログサウンド」を求めてハードウェアに手をだすつもりでしたら注意が必要です。

また、minilogue xd のノブでDAWやプラグインをコントロールするつもりでしたら、こちらも注意点があります。

minilogue xd の各パラメーターは(より精密なサウンドを求めて) MIDIのCCパラメーターよりも分解能が細かいため、一つのノブに対し2つのCCを使ってパラメーターを出力する仕様になっています。

この仕様のため、DAWの特定のパラメーターを minilogue にアサインしようとした場合、DAWが2つのCCを検出してしまいうまくいかない場合があります。

普通にすんなりいく場面もありますし、うまくいかない場合もMIDIフィルターを使うなど、DAW側で一手間かければ対応は可能ですが、パッとアサインしてパッとコントロールというイメージですと、少し面倒に感じることがあります。

まとめ

この価格帯でこれだけの機能を詰め込んであるので、コスパはかなりいいですね。

「ハードウェアといったらやっぱアナログでしょ!」って人も満足させつつ、デジタルの使い勝手や拡張性も備えているという隙のなさが流石KORGって感じです。

また、「音がズレてきたな」と思ったらボタン一つで自動チューニングしてくれる機能が付いているなど、アナログの弱点をしっかり補っている点も見逃せません。

DAWや外部機器との連携も良い感じですし、即興的な演奏もしやすい作りになっていますので、とりあえずハードウェア・シンセで遊びたい人にもおすすめできます。

一方で、音源としてだけでなくMIDIコントローラーとしても使いたい場合はすこし使いにくさがあるので注意しましょう。

参考動画

メーカーによる紹介動画

Daniel Fisherによるデモ演奏

上からのアングルでリアルタイム演奏しているため、パラメーターの変化によるサウンドの移り変わりなんかもわかりやすいと思います。

購入はこちら

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