音作りを超えて曲作りまでできちゃう究極のオールインワン・シンセサイザー・プラグイン!Vengeance Sound【VPS Avenger 2】レビュー

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Vengeance SoundVPS Avenger 2といえば、言わずと知れた何でもできちゃうモンスターソフトシンセですが、これまでスルーしていたのには訳があります。

制作スタイルとかジャンル的に・・・

とかではありません。

そう、単純に推奨マシンスペックと負荷の高さにビビっていただけです。

でも、最近マシンをアップグレードしたので「今なら渡り合えるはず!」と思って手を出した次第であります。

Avenger2は本当に重いのか?そして、どれくらいモンスターなのか?

早速検証していきたいと思います!

VPS Avenger 2 の特徴と機能紹介

CPU負荷

これまで負荷にビビって避けていたくらいですので、いつものレビュー記事とは順番変わっていきなりCPU負荷から見ていきます。

Avenger2,、Serum2、Dune3の三つを比べてみようと思います。

いずれもノコギリ波(Saw)を7ボイス+フィルター+エンベロープという条件です。

まずはいきなりのAvenger2。

に対してSerum2はこれくらい。

でもって、アナログ系の音の割に軽いので有名なDune3がこれくらい。

まあSerumだけウェーブテーブルなので公平ではないと思いますが、まあ予想通りの結果かも。

Avengerは少し前のアップデートでちょっと軽くなったという噂も耳にしましたが、それが本当ならアップデート前はどんなことになっていたのでしょうか。

ただ、プリセットで比べるとSerum2のよりも軽いものもあったりしますので、思っていたほどではないかなという感じです。

プリセット

Avengerといったらやはりプリセットでこれをやるしかない!

Avengerの公式動画で個性的な髪型ニキがめっちゃ楽しそうに弾いてるのを見て前からやってみたかったんですよね。

まあFalconとかでもやろうと思えば同じようなことはできますけど、Vengeance Soundはハイクオリティのサウンドパック&プリセットでも有名なので流石にその辺りは充実しています。

Avengerは拡張パック課金でやりたいジャンルに合わせてカスタマイズしていくことができますが、デフォルトでも良い感じのプリセットがたくさん入っていますのでご心配なく。

ちなみに、こういうシーケンサー付きハードをお使いでしたら左手で保持しているノートをシーケンサーで鳴らしちゃうと両手がフリーになるのでもっと色々できますよ。

DAWの方に打ち込んじゃってもOKです。

マクロコントローラー割り当ては超簡単で、MIDIコントローラーのノブなりスイッチなりをいじるとAvengerの右下にCCが表示されますので、あとはそれを割り当てたいマクロにドラッグするだけで完了です。

MIDIコントローラーで演奏しながら曲のアイディアを練っていくのがAvenger2の醍醐味かなと思います。

シンセの構成

Avenger2は超多機能シンセでありながらほぼ1画面という、少々無謀とも言える作りになっております。

そのため、文字などが小さくて見にくいというのはAvenger2ユーザー共通の認識のようです。

私も最初は頻繁に画面に顔を近づけてました。

オシレーター

オシレーターはウェーブテーブルやサンプル、グラニュラー、マルチサンプルなども選べます。

ほぼそろっていると言っていいでしょう。

サンプルとかも付いてきますので、標準装備だけでもかなり充実したサウンドパレットが手に入りますよ。

ドラムマシンはオシレーターから選択する形ではなく独立して搭載されています。

専用のシーケンサーも付いた本格的なドラムマシンです。

フィルター

エンベロープ、フィルター、シェーパーは好きに増やしてルーティングすることができます。

順番もドラッグで入れ替えられますよ。

エフェクト

こちらもエフェクトの操作画面が小さいのがちょっと難点ですが、エフェクトの種類はめっちゃ充実していますし、それぞれのクオリティも高いです。

マスターエフェクト、センドエフェクト、トラックごとにもかけられますので、一度書き出さずにAvenger2内でミキシングまで完結させることも十分可能です。

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

とにかくできることは多いので一つ一つ紹介しているとキリがないため大枠だけにしました。

細かく説明しなくても、そこそこシンセをいじっている人なら直感的に使えちゃいますので、そこまで詳しくなくてもいいかなというのもあります。

見にくいという制約のもと、使いやすいという能力を爆上げしているのかもしれません。

というわけで、機能も充実していますし、柔軟性も高い、そして何より使っていて楽しいという、負荷の高さと文字が見にくいのを除けば言うことなしのモンスター・シンセです。

曲作りのとっかかりにもオススメですね。

Avenger2で主要な部分を決めて、あとは足りない部分を他トラックでちょっと補うくらいでもう良い感じになります。

そして、音はうわさ通り太いので、無理にレイヤーしなくても十分存在感のあるサウンドが得られますよ。

万能感という点ではUVIのFalconの方があるかもしれませんが、Avenger2は何より簡単に使えて楽しくいじれるのが1番の魅力かもしれません。

マシンスペックに余裕のある人はぜひ使ってみてね!

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