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※GUIのクセがすごいですが、ネタプラグインではありません。
曲のトランジションを彩る重要なパート、それがドラムフィル。
バンド系のジャンルはもちろんのこと、ライザーやリフター、スタッターなどのエフェクティブなトランジションテクニックも多用するエレクトロニック系のジャンルでもなんだかんだドラムフィルは使われますよね。
そんなフィルもいざ作ろうとするとなかなか大変だったりします。
- いつも同じフィルになっちゃう
- 凝りすぎていつの間にか時間が溶けてる
- ドラムループと同じ音でフィルを作りたい
- 複数のタムのサンプルをロードして割り当てるのがめんどくさい
- この音でフィルを使ったら面白いかも、と思ったけど時間ないからいいや
といった感じで、ドラムフィルやトランジションって作るのも面白いけど、時間がかかるしイメージ通りにいかないこともありますよね。
そんな悩みを一気に解決してくれるのが、Basic WavezのDr. Fill – Drum Fill Generatorです。
「フィル作りに時間をかけたくない」「アイデアが出てこない」「ドラムサンプルはあるのに組み立てが面倒」という人にとって、Dr. Fillは間違いなく持っておきたい一本になると思います!
では、その機能と使い方を見て行ってみましょう。
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目次
基本的な使い方と機能紹介
色々なパラメーターが並んでいますが、基本的な使い方は簡単です。
Dr. Fill は、フィルパターンを生成する機能がついたサンプラーだと思ってください。
ですので、流れとしては、サウンドキットの選択→フィル博士をクリックしてパターンを生成→気に入らなかったら各パラメーターで調整して再度生成、という感じになります。
プリセット
というわけで、まずはサウンドキットを選ぶわけですが、これはファクトリープリセットを使うか自分でアップロードするかの二択になります。
自前のサンプルからフィルを生成してくれるところが一番の売りではありますが、まずはファクトリープリセットが手っ取り早いので、最初はそこから始めるといいでしょう。

テキトーに合いそうなジャンルのキットを選んで、あとはフィル博士をクリックしてフィルを生成してください。
サンプルをアップロード
好きなサンプルをドラッグ&ドロップでアップロードすることができます。

ここでワンショットかループを選べます。
ループを選ぶとサンプラーお馴染みのスライスエディターが起動します。
検出感度の変更はもちろん、拡大して一つ一つ範囲や始点/終点を細かく調整できますよ。

ズームの挙動はDAWと一緒で、トラックパッドにも対応していますので編集作業は非常にスムーズです。
エディター
スライスしたものを保存すると、スライスされたサンプルがエディター画面に反映されます。サンプルのキーは自動で検出されます。(自分で設定もできる)
ちなみに、ワンショットをインポートしたり、プリセットのキットを編集したりもこちらのエディター画面でできます。好きなサンプルをインポートしてオリジナルのキットを組みましょう。

サンプルのグループ移動はドラッグ&ドロップで。
ほかにもいらないサンプルを削除したり、キーを設定したり、サンプル個別のエンベロープ編集なんかもできますよ。

サンプルを特定の順番で鳴らしたい場合はシーケンサー機能が便利です。

フィルの生成
真ん中のフィル博士をクリックするとサンプルが生成されます。

生成結果は下に表示されます。この時上 AutoPlay をオンにしていると自動でフィルが再生されます。
気に入らなかったら再度生成するか、各種パラメーターで調整してから再チャレンジしましょう。
生成したパターンは履歴として残りますので「やっぱりさっきの方が良かった」とか「3つ前くらいのやつがカッコよかった」って時も安心です。


フィル博士の圧がちょっと苦手って人は無難なキャラに変えることもできますよ。

フィルの生成を調整するパラメーター
生成されるフィルをこれらのパラメーターでコントロールすることができます。

- Length:フィルの長さを 1/2小節、1小節、2小節から選択する。
- Musical / Random:生成されるフィルを音楽的な配置にするか、完全にランダムにするか。
- Density:フィル内に配置されるヒット数の密度を調整。低くすると間の多いフィル、高くするとロール的で忙しいフィルになる。
- Swing:16分音符の後半を後ろへずらし、ノリやバウンスを作る。スネアロールなどで特に効果的。
- Humanize:タイミングとベロシティに微小な揺らぎを加え、打ち込みらしい硬さを減らす。値を上げるほどグリッドから外れた、人間的な演奏感になる。
- Key:トラックのキーを指定。キー情報を持つスネアやタムなどの音源は、指定キーの tonic または5度に近い音程へ調整される。
- Drums:グループの有効/無効とロック機能(ロックしたグループのフレーズは再生成した際保持される)。
- Triplets:フィルを3連符ベースで生成するモード。4分の4拍のトラックに対してタムフィルやパーカッションフィルを置く際に有効。
- Auto Play:有効時はGenerateを押すたびにフィルが再生される。無効時はMIDIノートやPlayボタンで明示的にトリガーするまで鳴らない。
左側にある Variation は、そのグループ内のサンプルを何種類使うかを調整するパラメーターで、例えばスネアの Variation を0にするとスネアは同じサンプルの連打になりますし、そもそもスネアのサンプルをグループに一つしか登録していない場合はこのパラメーターを動かしても何の変化もありません。

ミキサー
右側はボリュームとパンを調整するミキサー的なセクションになります。ミキサーも含め、メインパネルにある大体のパラメーターはオートメーション可能です。

グループごとと全体のエンベロープも調整できます。

プロジェクトへの出力
生成されたフィルをプロジェクトへ配置する場合はオーディオ(WAV)で出力するかMIDIで出力するかを選べます。いずれもプロジェクトの好きな位置にドラッグ&ドロップで簡単に配置できますよ。

MIDIの場合は2パターンあります。
- Fill Trigger:MIDIノート1つでフィル全体を再生するモード。フィルをそのままトラック末尾に置く用途に向く。
- Sample Trigger:MIDIノートごとに対応する個別サンプルを再生するモード。書き出したMIDIをDAW上で編集できるのでこちらの方が便利。
フィルトリガーは、ループしながら気に入ったフィルが生成されるまでフィルガチャを繰り返したりする時に使えます。
オーディオで出力して波形編集をしても良いし、MIDIで出力して少しパターンをいじったりしてもいいし、状況に合わせて柔軟に対応できるのが良いですね。
参考動画
まとめ
個人的にはまさに「こんなの欲しかった!」というプラグインなので、ちょっとテンション上がって神プラグイン認定しちゃいましたが、本当に便利ですよ。
さらに、機能も充実していますし、ワークフローも洗練されているため、ほとんど言うことなしだと思います。
ちょろっとフィルが欲しい時にプリセットから簡単に生成してDAWで少しエディットするだけでも十分使えますし、自前のサンプルや曲の一部分を切り取ってインポートするような凝った使い方もできますので、その辺りの幅があるのも良いですね。
ちなみにドラム系以外のサウンドでも、例えばフレーズ最後の音をバウンスしてインポートし、 Stutter のような効果を作ったりもできます。
使ってみた感じですと、ベストなフィルが出るまでガチャを繰り返すよりは、良さげなフレーズを含んでいるものが出たら後はDAWの方で編集しちゃった方がスムーズだと思います。
フレーズに合わせてオーディオかMIDIを選べるのもポイント高いです。もちろん両方出力して合わせてもOKです。
表向きは時短系チートプラグインですが、中身は長く使えるガチ系の道具となっておりますので、ぜひ一度試してみてくださいね!
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